【“地球を笑顔で満たす”ためのメッセージvol. ①】〜「人類が地球に生き残るために」という理念を掲げている株式会社リバースプロジェクト 代表取締役龜石太夏匡さんの想いとは。〜

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様々な企業活動やニュースメディア等で地球環境に関する話題に触れる機会が年々増えています。今回は、「人類が地球に生き残るために」という大きな目標を掲げて活動をされている株式会社リバースプロジェクトの代表取締役を務めている龜石太夏匡さんにインタビューをさせて頂きました。


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◉龜石太夏匡さんのプロフィール
株式会社リバースプロジェクト代表取締役
20代は、三兄弟でパイドパイパーというアパレル会社立ち上げ経営する。
もともと映画作りを目指していたので30代からは映画制作を行う。
2009年に伊勢谷友介と共に株式会社リバースプロジェクトを設立。


◎リバースプロジェクトを設立したきっかけとは。

龜石:もともと僕と伊勢谷友介と2人で映画作りを行っていました。脚本づくりは、文学や哲学、環境問題等、様々なテーマで会話をしながら進めていくのですが、最後はいつも社会課題に行き着いてしまい、未来を語るうえで、社会課題から目を背ける事は出来ないという事に気付きました。また、映画というものは、気付くきっかけにはなっても行動を起こすほどの影響力を持たせることはなかなか難しいと感じ、それならば我々がもっと実質的に行動を起こせるような組織を作ろうという事になり、リバースプロジェクトを立ち上げました。


◎これまでに苦労してきたことは。

龜石:それは常にゼロイチを生み出し続けているので、数限りないです。
「人類が地球に残るためにはどうするべきか」という考えのもと株式会社リバースプロジェクトを立ち上げた2009年にはリーマンショックが起きたこともあり、色々な方から「この厳しい経済状況では、そんな会社の経営は無理でしょ。」と言われたこともありました。
基本的には苦労の連続です。


◎どのようにして、これだけの数のクリエイティブなメンバーを集めたのか。

龜石:伊勢谷友介が東京藝術大学出身で、僕自身も20代にアパレルをやっていたこともあり、もともと自分たちの周りにアーティストやクリエイター、デザイナーの友人が多かったんです。


◎衣食住と教育・芸術・まちおこしまでも幅広くクリエイティブな視点から社会問題の改善に向けて活動されておりますが、イベント等に足を運んで下さる方々との間で大切にしている事、感じる事は。

龜石:時間もお金もかかる事ですし、会場に来て下さる方々には、しっかり私たちのメッセージが伝わっているのかどうかをとても大切にしています。イベントを楽しんで頂くための準備には最善を尽くしています。しかしながら、すべてを完璧に出来ない場合もあるので、見えた課題は次に生かせる様にしたいと考えています。


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◎“環境に配慮した” と謳っている中で、実際にどの様な活動を行なっているのか。

龜石:SDGs(※)がちょうど2015年に国連サミットで採択されましたよね。世界の潮流として、こうやってSDGsが出てきたことは、我々にとっては追い風に感じています。 全てのプロジェクトの根本である 「人類が地球に生き残る為にはどうするべきか」という思いからぶれる事は一切やらなかったので、結果として地域創生や環境に配慮した商品作りといった取り組みに繋がっています。
※SDGs…Sustainable Developmet Goals(持続可能な開発目標)。2015年の国連サミットで採択されたもので、17の目標で構成されている。

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◎最近エシカル(=環境や人に配慮した活動)というワードが注目されつつあるが、消費者や実際に足を運んで下さる方々から感じる事はありますか。

龜石:エシカルな商品を作ったとしても、例えばオーガニックコットンだから売れるだとか、環境に配慮した素材だから売れるという事では全くないのだなという事に気付いたんです。
それよりも自分が本当に欲しいものかどうか。
手に取ったものがたまたまエシカルであったという場合ではなく、 「環境に良い事しているからこれが欲しい!」というケースはなかなか無いと思います。だからこそ、デザインの強さがあると思っています。
ですがデザインというのは手に取るきっかけにはなるが、そこからもののストーリーを人に伝えるまでは至らないこともあって、背景やストーリーがより問われてきています。そのストーリーの中に“エシカル”があるのかなと思っています。


◎企業や人々へ伝えたい事はありますか。

龜石:いつの時代においても、良い事も悪い事も作り続けてきたのは我々大人である以上、
やっぱりこの問題や課題は今を生きる大人でしか解決ができないのです。
解決の仕方も、例えばボランティア活動等、良い事をするだけでは難しいものだし、やっぱり仕事を通してでしか解決の糸口は見つけられないと考えます。
社会課題というものは、地球上全ての人がステークホルダーであり、誰かがやっていれば良いという事ではなく、みんなで価値観を上げていくしか無いのです。その為に仕事を通して表現が出来ないかと思っています。
仕事自体が何かの為になっているのであれば、目的としてお金を儲けるということは決して悪い事ではないと思います。ただし、ただ利益を上げるだけでは評価はされなくなっていくのではと思います。全世界で開拓したSDGsという目標に対して、このルールをいかに可視化していくか、表現していくのかという点が鍵になってくるのではないでしょうか。


◎龜石さんが描く持続可能な環境への取り組みとは。

龜石:SDGs で掲げられた17の目標が全てだと思っていて、いかにバランス良くやっていくかという事だと思います。持続可能性を持って、誰一人取り残さずに発展していくということを、バランス良く実践していくことが非常に重要になっています。どれか1つだけではなく、バランスをとって行っていくことが大切なので、良い事だけをやっていてもそれではバランスは取れていないのです。また、それらが仕事にならなければ誰もついてこないし賛同してもらえないと思っています。


◎今後の活動や取り組みについて。

龜石:ちょうど株式会社リバースプロジェクトは10年目を迎えたので、新たな10年というところにどんな課題を作っていくのかという事と、グループ会社ができてきたので、今度はグループとしてきちんと仕事を出来るようにしたいなと思っています。あとはお恥ずかしい話ではありますが、 事業会社として当たり前のことをやって行こうかなと思っています。今まではどちらかというと個の強さが際立った組織だったので、ステージを上げていく以上はきちんと組織として対応していくという事が必要になっていくのではと考えています。


◎今後の夢は。

龜石:まずこうやって会社をやらせて頂いているということはすごく感謝ですし、ともに働いてくれる仲間たちがいるので、まずは彼らの生活を守り、向上させていくというのが、僕の役割、責任でもあると考えています。それは夢とは違ってやらなければならない事として目指している事です。
あとは、映画作りをやっていたので、脚本とかにも挑戦すること、次の10年生き抜くという所ですね。

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今回取材場所として使用させて頂いたのは、リバースプロジェクトとAHBのコラボレーションで生まれたドッグパーク「AHBASE」。犬を飼っている人もそうでない人も集い、共に時間を過ごせる場所になっており、犬のトレーニングやメディカルチェック、デイケア等健康をサポートする施設や実際に触れ合える事もできます。併合してある「Rcafe192」では、様々なライフスタイルに合わせたメニューが揃っており、ゆったりと過ごせる空間になっております。

《AHBASE》
東京都墨田区横網1丁目9番2号NTTドコモ墨田ビル低層棟


株式会社大泉工場でも「地球を笑顔で満たす」という理念のもと活動している中で、人に想いを伝え拡散していくということは、重要であるとともに難しさも感じ、一筋縄ではいかない事も多々あります。今回インタビューの機会を頂けた事で、同様の熱い想いで活動をされている企業の存在を知り、とても大きな刺激を頂きました。

ABOUTこの記事をかいた人

大泉工場の公認ライター。某ファッション誌のオフシャルブロガーを務めながら、モデルや得意な空想画を生かしたアーティスト活動を行っている。2015年には、独自の世界観を表現する場所を設ける為に「Various.」を立ち上げ、日本の和を軸としたアートスナップを国内に問わず海外へ向けても発信し続けている。自身のルーツである植物や花を眺めるのが日課。