【“地球を笑顔で満たす”ためのメッセージvol.②】 〜アートを軸にした活動とクリエイティブ視点の重要性とは〜

大泉工場が運営する店舗「大泉工場NISHIAZABU」では、お客様にクリエイティブな空間を楽しんでいただく試みとして、新進気鋭の若手アーティストの作品をリレー形式で店内に展示する「Sprout!」という企画を開催しています。

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さて今回は、前回の記事【“地球を笑顔で満たす”ためのメッセージvol.①】に引き続き、クリエイティブな視点から考える事の重要性を株式会社REBIRTH PROJECT 代表取締役 龜石太夏匡さんに伺いました。

◉なぜアートを軸にした活動をしようと思ったのか。

龜石:クリエイター、アーティスト、デザイナーが周りに多かったので、自然とアートやクリエイティブの視点を用いて映画製作の手法から社会課題解決型のビジネスを生み出そうと考えました。それはやっぱり自分たちの得意分野、強みを生かそうという時に、アート軸の考えを兼ね備えていたことが原点となっています。
今の時代の流れを見てもそうですし、我々はアートの視点というものがこれからも非常に大事になると思っています。


◉今までに行ってきたアート軸の活動内容とは。

龜石:ほとんどすべてのプロジェクトにおいて、アートの要素は組み込んでいるのかなと思います。
ゼロイチを生み出すということ自体が基本的にクリエイティブな活動なので、どのプロジェクトもアート的な考え方を取り入れていると思います。

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◉アート作品の制作を行う際は、アーティストとのコラボで制作を行っているのでしょうか。

龜石:そうですね。周りに様々なクリエイターがいるので、プロジェクトによってベストメンバーを揃え、チームを組んで行うものもありますが、アーティストが参加しないプロジェクトというものもあります。


◉弊社が運営する大泉工場NISHIAZABUでは、「Sprout!」という店内の壁を使って様々なアーティストの作品を展示するアート展を行なっていますが、過去にHOGALEEさんの展示もさせて頂きました。御社もHOGALEEさんとのコラボ活動をされているのを拝見いたしました。

龜石:そうですね、初期の頃に行ったのですが、伊勢谷友介の藝大の同級生なので、その繋がりで行いました。

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◉過去に家具作りなどを行っているのも拝見したのですが、こういった活動も頻繁に行っているのでしょうか。

龜石:そうですね、リバースプロジェクトの中で廃材から家具を作っていくプロジェクトを「ニューリサイクル」と呼び、商標登録も行いました。要はリサイクルマークって60年代後半から変わってなくて、50年も経っている今はリサイクルに対する考え方も価値観も変わっているだろうという事から、勝手に我々で「ニューリサイクル」という概念を発表させて頂いたのです。

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龜石:これは何年も前のプロジェクトですが、バッグブランドのCOACHの70周年のタイミングでコラボさせて頂いたことがあります。

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龜石:ニューリサイクルのマークを3D化してオブジェにしました。それが巡り巡って祇園祭で使われるTシャツのロゴの元にもなりました。
また、大塚家具さんとは要らなくなった家具を回収し、今までだったら綺麗に磨いて家具を売っていたところにアーティストを入れて手を加えていく事によって新しいものに変えていく「UN-TIQUE NEWTIQUE」というプロジェクトを立ち上げて、さらに価値のあるものを創出する取り組みをしました。
例えば、家で眠っている、または使わなくなった桐たんすをベースに、別のフレームをつけて新たな棚にしたり、テレビボードにしたりというプロダクトを作りましたが、好評の声を頂きました。

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◉最近は車のエアバックを用いたバッグも作ったりされていますよね。

龜石:そうですね。エアバッグのプロジェクトはもう8年ぐらいやっているのかな。
自動車のパーツの中でも、エアバッグとシートベルトはリサイクルできていないという現状があって、じゃあそれを我々がなんとかできないか、というところからスタートしました。
この間行ったのは、全日空さんのファーストクラスのシートになる前の使われていない素材とエアバッグを組み合わせて商品を作りました。エアバッグプロジェクトは、少しずつ手法を進化させながら行っています。

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◉アートを軸にした今後の活動は。

龜石:アート軸というものは、我々にとって非常に大事な軸なので、そこは挑戦し続けるというところです。
なかなかアートを自分たちでやると言っても、労力と時間とお金がかかってくるものでもあるので、またどこかと組んでやれたらいいなと思っています。
そして過去にはGUCCIとコラボした実績もあるので、ファッション×アートというのは今後も挑戦していきたいと思っています。
またこのお店の内装(AHBASE)も1つのアート的表現だと僕は思っています。

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アート・クリエイティブを通してメッセージを伝えるからこそ、新たな気づきがあり発展へ繋がっていくものだと感じました。「Sprout!」に合わせて、大泉工場で製造販売を行っている「KOMBUCHA_SHIP(コンブチャ・シップ)」も同様、クリエイティブドリンクとして身体へアプローチする事で体内の環境を整え、脳の活性化と共に次のステージへと挑戦し続けて行きます。


REBIRTH PROJECT
代表 伊勢谷友介・龜石太夏匡のもとに、様々な才能を持ったアーティスト、プロデューサーが集結し、2009年に設立。
“人類が地球に生き残るためにはどうするべきか”を理念に掲げ、衣・食・住のみならず、教育・芸術・まちおこしといった分野において社会課題の解決をクリエイティブな視点から試みている。