オーガニックまみれの4日間!世界最大級のオーガニックの祭典Biofach 2023で、最先端のヒッピーの熱気にやられてしまったお話

人生最速で過ぎ去った2023年2月、気づけば本厄を抜け出し、毎日を前向きに、大切に生き抜かなければと誓いつつも、YouTubeでスラムダンクのまとめを、時間を忘れて夜な夜な観てしまっている、KANです。

2023年2月14日(火)―17日(金)、ドイツのニュルンベルクで開催された、オーガニックを愛する人々にとっての、ディ○ニーランド的夢の祭典Biofach2023に、_SHIP KOMBUCHAを帯同し、参加してきました!

基本的に、有機認証を取得していないプロダクトの出品はNGとされる同イベント。_SHIP KOMBUCHAは2023年2月、イベント参加直前に、日本における有機認証を取得し、胸を張って、念願の世界デビューを果たしました!

本当に多くの方々に、日本のオーガニックコンブチャをお楽しみいただきました

本当に多くの方々に、日本のオーガニックコンブチャをお楽しみいただきました

この様子は、またの機会に。
乞うご期待ください!

さて、自分にとっては2020年、ビジターとして参加したBiofachですが、このイベント、実に3年ぶりの2月開催ということで、会場の熱気はとんでもないことになっていました(毎年2月に開催されていたが、2021年はCOVIT-19により中止、2022年夏に久々に開催されましたが、通常の開催は実に3年ぶり)!

今回はこの熱気を、オーガニックを知っている人にも知らない人にも、お伝えできればと思います。世界のオーガニックおよび食品のトレンドが、どこに向かっているのか、理解いただける内容になるかと思います😉

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世界のオーガニック市場動向

まずはそもそも、世界におけるオーガニックの市場はどういった動きになっているのか。IFOAM/FiBLの調べで、世界のオーガニック市場は2021年、1250億ユーロ、日本円にして約18兆円の規模に達し、パンデミック前の2018年の966.8億ユーロ(日本円にして約12.6兆円)と比較して、大幅に伸びたことが報告されました。
その中でも、Biofachが開催されるドイツにおける市場規模は、2022年が153億ユーロ(日本円にして約2.2兆円)と、2018年の109億ユーロ(日本円にして約1.4兆円)と比較すると、大幅に市場が伸びていることがわかります(ドイツ有機食品産業連盟BÖLW)。

オーガニック野菜からは、生命エネルギーをビンビン感じます

オーガニック野菜からは、生命エネルギーをビンビン感じます

ちなみに、日本のオーガニック市場規模は、2018年で2000億円、2022年のデータは公表されていませんが、仮にドイツと同じ伸長率だとすると、3,000億円、、、まだまだ市場規模は小さいですね(そして同じ伸び率とは考えにくい)。

参加率70%!世界最大級たる所以!オーガニックの祭典Biofachの来場者は、世界の国々から!

2023年のBiofach、出展者数は95カ国2,765社。
それに対し、来場者数がすごいんです!地球上の国の数196カ国に対し、その約70%にあたる135カ国から、のべ36,000人の方が、ニュルンベルクに集結!

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前回2月開催の2020年対比だと80%の来場者数とのことでしたが、2022年夏の同イベントと比較すると、入場者数は150%と、大幅に伸びています。
コロナ対策が厳格な中国からの出展・参加者もほとんどいなかったことから、来年2024年は、さらに参加者数は膨れ上がりそう。

会場の規模感も、幕張メッセの5倍くらいと、全部を1日で回ることは、不可能なものとなっており、まさに世界最大級、圧巻の祭典となっております。
この規模で、100%オーガニックという、、、目が飛び出ます。

エントランスは朝から晩まで、人種の坩堝状態

エントランスは朝から晩まで、人種の坩堝状態

まっすぐ歩くのも困難な人混み

まっすぐ歩くのも困難な人混み

この規模の会場が、14個・・・全部オーガニック

この規模の会場が、14個・・・全部オーガニック

原点回帰!Biofachの気になるテーマ設定

2023年、Biofachでは二つの大きなテーマを掲げていました。
それは「Food Sovereignty【食の主権】」と「True Prices【適正な価格】」です。
どちらも、大企業による食糧生産・流通システムの支配に対抗することを意味していると、自分は捉えています。

どういうことかというと、もっと食料をコミュニティに近づけることで、未来につながる方法でプロダクトの生産を行っている生産者に、その主権を戻そうという動きを、大きなテーマとして掲げていると感じました。

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そもそもオーガニックとは、地球の資源を過度に拡大することなく、次の世代に適した農業及び食品産業を伝えていくこととして、1970年代の世界的なムーブメントとなったヒッピーなどの自然回帰・保護運動がきっかけとなり、急速に拡大しました。

パンデミックを経験し、改めて食を通じて地球環境について、考えなければいけないフェーズに立たされた我々人類。
オーガニックを進めていく上で、このイベントの重要性、主催者の決意が詰まった、テーマ設定だなと感じました。

堅苦しくなく、めっちゃポジティブな会場のヒッピー的な熱気!

そんなテーマが掲げられたBiofachですが、出展者も来場者も、みな非常にポジティブな雰囲気を醸しています。もちろんビジネスで来場される方々がほとんどですが、皆が同じ課題に対して、解決策に焦点を当て、将来を見据えて活動しており、そこで生まれるコミュニケーションは、ハッピーそのもの。

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そして同じ課題とは、そう、大量生産・大量消費・大量破棄を繰り返したことで、ヒッピーを中心に問題提起がなされた「地球環境問題」。

皆がこの問題に対して、解決策に焦点を当て、将来を見据えて真剣に活動しているからこそ、会場は未来への前向きな熱気に包まれているのです。

自分のプロダクトが好きで好きでたまらない生産者

自分のプロダクトが好きで好きでたまらない生産者

もちろんビジネスなので、真剣に伝えます

もちろんビジネスなので、真剣に伝えます

大泉工場NISHIAZABUでも取り扱っている、アップサイクルスナック

大泉工場NISHIAZABUでも取り扱っている、アップサイクルスナック

Plant Based プロダクト専用のVegan Experienceブース。市場は拡大の一途を辿る。

Plant Based プロダクト専用のVegan Experienceブース。市場は拡大の一途を辿る。

ご一緒させていただいた日本のパビリオンも、大盛り上がりでした

ご一緒させていただいた日本のパビリオンも、大盛り上がりでした

商談は絶え間なくつづき、改めて日本のプロダクトの底力を感じました

商談は絶え間なくつづき、改めて日本のプロダクトの底力を感じました

自分達の生み出したプロダクトが、どう、地球環境問題解決に寄与するのか、味はもちろんのこと、技術、そしてストーリーをしっかりと、楽しくクールに伝える生産者が多いことが、とても印象的でした。

出展者として参加した初めてのBiofach。
正直、英語も拙い自分が、しっかりと想いを伝えられるのか、とても不安でした。しかし会場で、さまざまな方々とお話をしていく中で、大泉工場が向かっている方向が間違っていないということを、肌で感じることができたのが、大きな財産となりました。

冒頭でも記載した通り、日本ではまだ、認知も市場も小さいオーガニックですが、間違いなく、これからの地球環境を持続させていくためには必要な考えであり、アクションです。

ぜひ皆さんで、同じ方向を向いて、未来への熱気を高めていけたらなと思います!

そんな熱気が集まる場所が、大泉工場です。
当社では現在、さまざまな職種でスタッフを募集しております!

ぜひ、webサイトをご覧いただき、興味を持っていただけましたら、エントリーのほど、よろしくお願いいたします。

www.oks-j.com

展示会終了後、ニュルンベルクのトカゲのオブジェと_SHIP KOMBUCHAを飲む私

展示会終了後、ニュルンベルクのトカゲのオブジェと_SHIP KOMBUCHAを飲む私

ABOUTこの記事をかいた人

大泉寛太郎

1981年生まれ。 学生時代より、イベントチームやフットサルチームの立ち上げ、BarなどでDJとして活動。 大手商業施設でテナントリーシングや営業企画、PR、広報など幅広い分野を経験したのち、2008年大泉工場入社、2012年より現職。 アジアからオセアニア、ヨーロッパ、北米、アフリカと世界中を飛び回り、地球の「今」を体感。 「地球を笑顔で満たす」というMISSIONを掲げ、日々、いかに「素敵な環境を創造するか」自問自答しながら生きている。 にゃん丸という愛猫と二人暮らし。