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- 機能性発酵飲料「_SHIP KOMBUCHA」の製造販売
- 100% Plant-Based/Naturalな素材にこだわったカフェ「1110 CAFE/BAKERY(川口市領家)、「BROOKS GREENLIT CAFE(港区南青山)」の運営
- 約3000坪の自社敷地を活用した各種イベントを開催
- 自社農場で野菜の有機栽培に挑戦
- サーキュラーエコノミーの実践 などなど
素敵な環境を創造し続け、世の中を笑顔で満たす活動をしている、大泉工場のKANです。______________________________________________________________________________________________________________
僕が会社を経営する上で、常に意識していることが二つある。
それは、自己の成長と、企業の成長。
どちらもよく耳にする言葉だけれど、僕にとってこの二つは、まったく別の意味を持っている。
なぜなら、自己は有限で、企業は無限だからだ。
僕ら人間には、避けて通れないイベントがある。
それは、「死」だ。
どれだけ健康的に生きていようと、どんなに努力を重ねようと、生命には終わりがある。
それは絶対的な有限であり、必然だ。
このことを痛感したのは、僕がまだ14歳のとき。
最愛の父を、病で突然失った。
大人の世界に足を踏み入れたばかりの僕にとって、それはあまりに大きく、早すぎる別れだった。「人は死ぬ」という当たり前の事実を、あのとき初めて真正面から受け止めることになった。
あれから30年近くが経った。
昨年2024年末、17年以上連れ添った愛猫のにゃん丸を見送った。
小さな命との別れは、父を亡くしたときの記憶を呼び起こし、あらためて「別れ」と「死」の重みを僕に教えてくれた。
彼らは、この世を去った。けれど、同時に、かけがえのない「愛の余韻」を残してくれた。
それは僕の心の中に息づき、これからもきっと、人生のあらゆる場面で力をくれる。
それが、人が人に何かを遺すということなんだと思う。
死があるからこそ、僕らの人生は尊く、愛おしい。
ゴールのないレースがつらいように、終わりがあるからこそ、今この瞬間を大切にできる。
そう考えると、「企業」って、すごく難しい存在だ。
企業には明確な寿命がない。
自ら手放さなければ、いつまでも続いていく可能性がある。
だからこそ、どこを目指すか、何のために存在するのかを、つねに問い続けなければならない。
僕が今、経営している「大泉工場」には、明確な“存在理由”がある。
それは、「地球を笑顔で満たす」ということ。
これは、単なる理想論ではない。命ある者として、そして人間として、僕らが本気で実現したいと願っている「素敵な環境を創造し続ける」というVisionに基づくものだ。
僕一人では、有限だ。
けれど、僕が命をかけて向き合い、育て、遺すことのできる企業には、無限の可能性がある。
企業とは、有限な人間のリレーによって、永続的に成長していける存在だと思っている。
そんな成長を支える根幹にあるのが、「新たな価値を生み出す」という行為だ。
そして、僕が今いちばん注力しているフィールドが、「飲食」である。
人は食べ、飲み、(排泄を繰り返し)生きて、死んでいく。
飲食とは、誰もが日々繰り返す、生命維持のための行為であり、誰も避けられない営みだ。
だからこそ僕は、この“当たり前の行為”にこそ、最も多くの価値創造の余地があると感じている。
単なる栄養補給じゃない。
人の心と体を整え、笑顔を生み、日々を豊かにする飲食。
その可能性を、オーガニックやプラントベース、発酵といった要素と掛け合わせることで、
「新たな価値」へと昇華できる。そう信じている。
僕はやがて、この世を去る。
けれどそのとき、大泉工場という器が、僕の思想や想いを受け継ぎ、僕が見られなかった未来へと、価値を創り続けてくれることを願っている。
成長とは、新たな価値を生み出すこと。
それが自己であれ、企業であれ、たとえそれが僕の手から離れても、
その思想さえ残せれば、それでいい。
そして、100年後も。
たとえ大泉工場が今と違う形をしていたとしても、「誰かが誰かの笑顔を願って行動している」そんな世界であってくれたら、僕は嬉しい。
【50本目のコラムに寄せて】
大泉工場では、スタッフ一人ひとりが月に一本、コラムを発信するというルールを設けている。
これは会社の成長だけでなく、現代社会において「発信する」という行為そのものが、自己の成長や豊かな未来につながると信じているからだ。
僕は2024年6月から、週に一本のペースでコラムを書き続け、今回で50本目を迎えた。AIの進化も手伝って、自分の想いや思想を、より完成度高く発信できるようになったことも、この継続の成果のひとつかもしれない。
これからも、自分と仲間たちの成長を願い、発信を続けていく。
どうか、引き続きお付き合いいただけたら、こんなに嬉しいことはない。
企業と自己、両方の成長を叶えたいと考えるあなたへ。
そのフィールドは大泉工場に用意されています。
ぜひ、仲間になりませんか?