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- 機能性発酵飲料「_SHIP KOMBUCHA」の製造販売
- 100% Plant-Based/Naturalな素材にこだわったカフェ「1110 CAFE/BAKERY(川口市領家)、「BROOKS GREENLIT CAFE(港区南青山)」の運営
- 約3000坪の自社敷地を活用した各種イベントを開催
- 自社農場で野菜の有機栽培に挑戦
- サーキュラーエコノミーの実践 などなど
素敵な環境を創造し続け、世の中を笑顔で満たす活動をしている、大泉工場のKANです。________________________________________________________________________________________________________________
「あなたにとって、好きなお菓子は何ですか?」
この問いを投げかけると、返ってくる答えは実にさまざまだ。
僕はよく、この質問をする。なぜなら僕が、お菓子好きだからだ。
素敵な環境を創造する、KOMBUCHAやPlant-Based、ORGANICを生業にしている僕がこんなことを言うと、驚かれてしまうことも多々あるのだが、好きなものは好きだ。
実はこの手の質問をするとき、僕はたいてい、自分の“答え”をもう持っている。
僕にとってのそれは、ギンビス社の「たべっ子どうぶつ」。
あの箱に描かれた動物たちの素朴な姿と食感、バター風味と塩気のバランスが絶妙なビスケット。
手に取るたびに、食べるたびに、どこか懐かしい気持ちになる。そして食べ終わると、少しだけ寂しくなる。
でも、たべっ子どうぶつは、ただ味がいいから繰り返し食べたくなる──というわけではない。
なぜ僕は、これほどまでに「また食べたい」と思うのだろう?
その問いの答えを深掘りするような出来事が、2025年の正月に起きた。
実家でテレビを眺めていたとき、あるCMが流れた。
「2025年GW、たべっ子どうぶつ the movie 公開!」
一瞬、何かの見間違いかと思った。
あの、素朴なビスケットが、映画になる? キャラ立ちしているわけでもないのに??
違和感と好奇心が入り混じる中、僕は数ヶ月後、劇場に足を運んでいた。
観客席は親子連れでほぼ満席。3歳から入場可能ということもあり、笑い声も泣き声も響く中、スクリーンに目を向ける。
──驚いた。
たべっ子どうぶつのキャラクターたちは、3DCGで豊かな表情を持ち、躍動していた。
シンプルなパッケージに描かれていた動物たちが、まるで絵本から飛び出したように、物語の中を生きていた。
しかも、登場するのはギンビス社のお菓子だけではなかった。
他社の、誰もが知るキャラクターたちも登場し、世界を共有していたのだ。
カラフルな世界観の中で、パッケージ上はシンプルな色で構成されている動物たちが、見事な色彩で描かれ、驚くほど自然に世界に溶け込んでいた。
これは単なる企業PRではない。
伏線も、展開も、感情の揺れも丁寧に描かれていて、作画も丁寧に作り込まれていた。「たべっ子どうぶつthe movie」は、一本の“映画”として完璧なまでに完成していた。
鑑賞後、僕は静かに驚きながら、こう思った。
「なぜ、僕たちは食べ続けるのか?」
味や見た目以上に、僕たちが惹かれているのは、その背後にある“信頼の蓄積”なのかもしれない。
たべっ子どうぶつは、販売開始から50年近くたった今も、内容量が大きく減ることなく、変わらぬ味を届けてくれる。
価格の変動はあるけれど、「あれ、減ったな」と感じさせない。
昨今、あらゆる商品が「サイレント値上げ」をするなかで、この誠実さは際立っている。
それが、また食べたくなる理由のひとつなのだと思う。
さらに、今回の映画制作に関しても、ギンビス社は他社に声をかけたものの、話がまとまらず、最終的にはテレビ局が調整役として入り、ようやく形になったという。
本気でお菓子をつくってきた企業が、本気で映画をつくる。
その姿勢には、ビジネスを超えた想いが感じられた。
「お菓子で、世界を平和にする。」
この願いは、甘くてやさしい響きを持ちながらも、その本気度は疑いようがなかった。そしてこの企業は、日本ではなく世界を見据えている。
その“本気”が、僕にとっての渇望の循環をさらに強くしている。
単に食欲だけではない。
そのお菓子を食べている自分を、どこか信じたいと思える。
その感覚が、「また食べたい」「また手にしたい」へとつながっていく。
そして、僕たち大泉工場がつくるKOMBUCHAやPlant-Basedの商品も、いつかそんなふうに、誰かの渇望の循環に加われたらと願っている。
一度きりでは終わらない。
食べ(飲み)終えても、また食べたく(飲みたく)なる。
その繰り返しのなかに、ブランドの本質が宿る。
今回の映画体験は、まさに僕の“好き”がどうして生まれたのか、そしてそれがどう循環してきたのかを、あらためて見つめ直す機会になった。
渇望には、理由がある。
循環には、物語がある。
そしてその物語を信じ続けることこそが、僕たちの「創造」なのだと思う。
そんな「創造の循環」を共につくっていける仲間を、大泉工場では募集しています。
気になる方はぜひ、リクルートサイトからエントリーをお願いします。