こんにちは
Webディレクターとして、ブランドのデジタル戦略やWebサイトの運営に関わる仕事をしている白熊(しらくま)です。
「コンブチャって、あの昆布の茶?」
そんなふうに聞かれることが、入社してから何度もありました。
私はいま、_SHIP KOMBUCHAというドリンクをつくっているチームの一員になって、まだ2ヶ月ほど。
少しずつ商品を理解し、現場やお客様の声にも触れるなかで、「これ、すごくいいのに、伝えるのが難しいな」と感じる場面によく出会います。
私たちが届けているのは、お茶と植物性原料をベースにした発酵飲料です。
お茶のニュアンスもありながら、ジュースやソーダとはまた違う。
飲んだときに気分がふっと軽くなるような、不思議と体にしみこむような、そんな感覚をもたらしてくれる飲み物です。
いわゆる「コンブチャ」と呼ばれているカテゴリーの飲み物なのですが、日本ではこの言葉自体があまり知られていなかったり、「昆布茶」と誤解されてしまったりすることが多く、説明がとても難しいと感じています。
飲んでわかるものは、飲んでしか伝わらない
ありがたいことに、「これ、すごくいいね」と言ってくださる方が少しずつ増えています。
ある人は「炭酸だけど優しくて、まろやか。食事にも合いそう」と言ってくれて、
また別の方は「夜に飲むと、お酒の代わりにちょうどいい」と。
私自身も、初めて飲んだときに「お茶でもジュースでもない、でも気持ちが整う感じがする」と感じました。
それは言葉よりも、体で伝わってくるものでした。
こうした“体験”が、何よりの伝わり方なのかもしれません。
どんな時に飲んでほしいかを、まっすぐ伝えたい
たとえば、こんな時間に寄り添える飲み物として届いたら嬉しいなと思っています。
- 食事をゆっくり楽しむとき
- 仕事の合間に、気分をリセットしたいとき
- お風呂上がりに、心地よく一日を終えたいとき
- アルコールを控えたいけれど、飲み応えがほしいとき
ラベルや名前よりも、「どんな気分のときに、どんなふうに感じられるか」を伝えることの方が、きっと本質に近いのではないかと思うようになりました。
名前を超えて、文化になる
コンブチャを伝える中で、言葉は便利である一方、ときにその奥にある魅力を狭めてしまうこともあり、とくに「名前」は、ものごとを一瞬で伝えてくれる反面、それ以上の想像を止めてしまうこともあるのだなと感じています。
だから最近は、あえて「コンブチャ」と言わずに紹介してみることもあります。
まずは飲んでもらって、「何これ?」「おいしい!」と感じてもらえるかどうか。
そこから始めてもいいのかな、と。
わかりやすさを手放すのは、少し勇気のいることですが、
ていねいに届けていくことで、名前に頼らなくても伝わるようになる、そんな未来があると信じています。
一人ひとりが、自分の言葉で誰かに紹介してくれるようになったとき、
この飲み物はきっと“名前”ではなく、“文化”として広がっていくのだと思います。そしてその始まりは、いつも「おいしいね」という、たったひと言から。
私たちはその言葉を信じて、今日も一本ずつ、丁寧にこの飲み物をつくっています。