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OKS 2019.03.29

大泉家住宅の洋館を本社事務所として有効活用

株式会社大泉工場(本社:埼玉県川口市、代表取締役社長:大泉寛太郎)は、当社の敷地内にある昭和初期(昭和13年頃)に建築された大泉家(おおいずみけ)住宅(じゅうたく)(洋館・和館)に関し、国の官報告示を経て、国登録有形文化財(建造物)に正式に登録されました。埼玉県では14件(川口市12件、越谷市2件)、県内の登録有形文化財は累計175件。今後に関して、2019年2月中旬より登録された洋館をリノベーションし、社員における「クリエイティブな仕事が生まれる場所」と位置づけ、本社事務所として活用しております。

初代社長の大泉寛三から受け継いだ場所を発展

洋館
洋館の外観

鋳物業が機械部品製造を扱う産業として発展してきた川口の地場産業を背景に建設されたのが、昭和初期の和洋館並列住宅。特に石造二階建ての洋館は大谷石(おおやいし)を使用し、類例の少ない石造住宅当時の建設にかけたエネルギーがみてとれます。初代社長である大泉寛三が第5代目の川口市長に就任、衆・参議院員を務めたこともあり、当時の洋館は迎賓・接客のための空間として使用。洋館の隣に寄棟造り平屋建ての和館が独立して建ち、当時は初代社長の住居として活用しておりました。

~新たな閃きを生み出す環境にリノベーション~
洋館のリノベーションに関して、周囲の景観を大切しながらスタッフの本社事務所として、改修。クリエイティブな空間に生まれ変わり、今後も有効活用していきます。当社の取り巻く環境は日々変化する中、新たな閃きを生み出す環境こそ重要と考えております。

※登録有形文化財(建造物)とは
50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを文化財として、約12,000件を超える建造物が登録。国内における歴史上、芸術上、学術上価値の高いものを総称して「有形文化財」と呼んでいます。このうち建造物について国が指定する国宝・重要文化財(建造物)と国が登録する登録有形文化財(建造物)に分けられます。
※文化庁HPより抜粋

■登録対象建築物概要
名称:大泉家住宅(おおいずみけ じゅうたく)
特徴:大谷石(おおやいし)の石造二階建ての洋館は外観における装飾を控えつつ、内部はステンドグラスやアールデコ風の意匠で華やか。洋館の西側に寄棟造り平屋建ての和館が独立して建ち、昭和初期の和洋館並立(わようへいれつ)住宅の好例を示す。洋館は類例の少ない石造住宅としても貴重。

大泉家住宅プレスリリース_20190329