オーガニック&スマイルで地球を笑顔に

みなさん、はじめまして!

大泉工場の農園で働いている今井です。

現在は、前橋市にあるプレマ農園で小松菜や春菊や玉ねぎ等の栽培をしています。

プレマ農園の畑はハウスと露地を含めて、およそ9㏊(㌶)あります。(東京ドーム3個分位) ほとんどが有機JAS認定圃場であり、転換期間中の圃場(有機JAS認定になる前の準備期間中の圃場)も含めたすべての圃場において、JAS法で認定された「有機農産物」の生産工程に基づいた生産を行っています。有機農業って言われているものです。

安全・安心をお約束するため、毎年、認証団体の監査を受けて認証を更新しています。

有機農業(有機栽培)って?

食の安全や健康への関心が増えている中、有機農業や有機栽培・オーガニックといった言葉の認知も高まりつつあると思います。ここでは有機農業とは?についてお話したいと思います。

有機農業の定義

①化学的に合成された肥料及び農薬を原則利用しない。

②遺伝子組み換え技術の利用等を行わない。

③農業生産に由来する環境への負荷をできるだけ低減する。

この3つの定義は「使わないもの」と「守るべきもの」を明示したガイドラインになります。使わないものとは化学肥料・農薬・遺伝子組み換え技術です。守るべきものとは環境、つまり土・水・生態系です。

有機農業ではこれらを軸に、自然の力を引き出す工夫をしながら農業を行います。

具体的には、堆肥(コンポスト)や緑肥作物を使って土作りを行い、化学肥料に頼らず土壌の肥沃度を高めます。また、生態系のバランスを大切にし、生物の多様性を守る農法でもあります。農薬を使わないことで水や土壌への化学物質の汚染を防ぎ、結果として圃場の周辺に棲む生きものが豊かになります。

有機農業は、人にも環境にも優しい栽培方法と言えるのではないでしょうか…

有機JASマークって?

このマークはご存じでしょうか?

この「有機JAS」マークこそが、僕ら生産者にとって、物凄く大事なものになります。

有機農業については説明しました。我々生産者は生産だけではなく、販売もしなければなりません。

有機農業の理念に則って栽培し、化学肥料や、農薬等使わずに作物を栽培したとしても、「有機JAS」マークの貼付がないと、「有機」や「オーガニック」と表示して販売はできません。法律で禁止されています。

「有機」や「オーガニック」と表示して販売するためには、国の定める「有機JAS規格」の厳しい基準に基づいて生産された農産物であることを、第三者期間が証明しなければなりません。

大まかな流れは以下の通りです。

登録認定機関に申請→検査:検査員が、書類審査と実地検査を行い、有機JAS規格を満たしているか厳しくチェック→認定:基準を満たしていれば、認定事業者として登録→年次検査:年に1回以上の定期的な調査や検査が行われ、基準が守られているか継続的確認。

といったように、結構な手間と時間がかかります。

プレマではこの工程を2001年有機JAS認証を取得して以来、毎年監査を受け、認証を更新しています。

「有機JAS」マークこそが、僕たち生産者の誇りでもあり、信頼性の証明でもあります。

自己紹介(左が僕で右は大泉社長)

有機農業と有機JASマークについてお話させていただきましたが、今度は僕の簡単な自己紹介をさせてください。

29歳の時にある農場で小松菜の収穫体験をしました。収穫したての小松菜は生で食べてもおいしかったです。小松菜を生で食べるという感覚などなく、恐る恐る口にしたら、美味しい!茎の部分を試食しましたが、とにかく甘い!びっくりを通り越して感動を覚えました。

その農場が実はプレマだったのです!

以前から農業には興味はあったのですが、決め手にかけて転職はためらっていました。しかし、プレマの小松菜に出会い、すぐに転職を決めました。

幸いなことに、プレマでもスタッフ募集しており、すんなり入社できました。

プレマで有機農業の基本を学び、小松菜を生産し日々楽しく過ごしていました。ですが時間の経過とともに、小松菜だけではなく色々な野菜を作ってみたい、有機栽培だけではなく慣行栽培も経験したい、大規模農園で働いてみたい、といった欲がでてきました。

そこで一度プレマを離れ、慣行栽培をしている農場に転職しました。その農場で12年在籍し、様々な品目(キャベツ・白菜・リーフレタス・ネギ・なす・かぼちゃなど)の野菜作りをしてきました。入社当初は3㏊しかなっかた畑も年々増え、僕が退職するときには50㏊までに増えていました。

僕の農業経験は、有機栽培歴6年、慣行栽培歴12年で合計18年となります。僕の最大の強みは、有機栽培と慣行栽培の両方を経験している点だと思っています。これまでに学んだ18年間を活かして、新たな面白いことを発見しつつ、有機農業の拡大に尽力していくつもりです。

「オーガニック&スマイル」

「オーガニック&スマイル」が僕のモットーです。

有機農業を通じて、たくさんの人が笑顔で満たされるように…

先日パルシステムさんの組合員さんが来園されました。※圃場見学(ほじょうけんがく)の際に採れたての小松菜を試食してもらいました。組合員さんからは、美味しい、甘い、信じられない等のありがたい言葉をいただき、とてもとても嬉しく、農業をやってて本当に良かったと感じました。

大泉工場は「地球を笑顔で満たす」という企業理念をもとに、スタッフ一同日々業務にあたっています。

僕も有機農業を通じて、地球の未来を担う子どもたち、そして世界中の人たちに、大地の恵みに感謝しながら、安心で安全な農作物を届けたいと思っています。

今後も農業に限らず、素敵な笑顔につながることを書いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

※農業の現場を実際に体験し、農業の仕組みや技術を学ぶための活動