こんにちは。大泉工場PRの田村です。 今日は2025年10月に閉幕した大阪・関西万博での気づきや体験をコラムにします。
全く興味を持っていなかった大阪・関西万博。夏休みの旅行先として「韓国より行ってみたい」と娘がいい出し、急遽予定を変更し秋休みの平日を狙ってチケットを取りました。
万博は情報収集と事前準備が9割!
家族全員初めての万博。必須アイテムの「つじさんマップ」で全体像を把握し、「東ゲート12時」のチケットしか選択肢のなかった私たちは例に漏れず入場に1時間以上並びました。

やっと入れたのも束の間、お目当ての東ゲートすぐのお土産ショップは5時間待ち!という事実に焦る大人。並ぶ気満々の娘を諭し、とりあえず西ゲート方面へ。
あまりの人の多さに、西ゲートのお土産屋さんも激込みなのでは?という恐怖が襲い、とりあえず途中の大屋根リング下のポップアップショップで1時間並び、まずはミャクミャクキーホルダーをゲット。これで娘と自分の焦る気持ちを落ち着かせました。

西ゲートのお土産ショップでも1時間並んで入場し、娘念願のサンリオコラボ商品をゲット。しかし、ミャクミャクアイスモナカは並んでいるうちに売り切れという涙の結果に。ヴィーガンジェラートのアイスクリーム屋さんもあったのですが、娘は惹かれず…。

私がどうしても食べてみたかったオーストラリアの伝統お菓子「ラミントン」。万博期間中になんと20万食も提供され、「ラミントンを作るために、深夜シフトの専属チームが組まれた」という、そう万博リピーターがこぞってまた食べたいと紹介していたあの「ラミントン」。大人気商品のため1回目は並べず足切り、2回目でやっと列に並べて無事にゲットしました。この時点でもう夕方!

私的にはこれだけのために行ったといっても過言ではない。食べてみたかった「ラミントン」。未知のものを味わう、体験するということはこんなにもワクワクと満足感をあたえてくれるものなのかと改めて万博の醍醐味を味わった瞬間でした。
パビリオンを楽しまない万博
そういえばパビリオンを1つも楽しんでいないことに気づき、トイレ休憩がてら並ばずに入れるで有名だったコモンズAへ。

コモンズAのトイレはオールジェンダートイレでした。娘に「ママの会社のトイレもそうだよ」と言ったら、「へー、ママの会社、進んでるね」と嬉しい一言。
パビリオン内はなかなか行けない国だらけ。万博とはこういう楽しみ方をするところだったのかと改めて気づきました。
そう、私たちの目的は「ミャクミャクグッズと未知の食べ物を食べに行くこと」。パビリオンはYouTubeで隅々まで紹介されており、すでにお腹いっぱいだったのです。
1杯1,000円の紙コップのお茶と近未来セブン
でもやっぱり1つくらい並んでみようとウロウロしていたら「絶滅危惧種のお茶?」を発見。とりあえず1杯1,000円越えの通常ならとんでもない金額の紙コップに入ったお茶を注文。

至って普通のお茶でしたが、カップを捨てる場所にこんな工夫がされていました。

「もし”いのち”の声がきこえたら、どの声をきいてみたい」というエキセントリックな問いに真剣に答えたくなる万博マジック。
私は生まれ変わったら木になるのもいいなと思ってるから参考に聞いてみたいと、Aの「樹齢1,000年の木の独り言」に投票。
一番多いのはB「クジラの群れの合唱」
ママは変人だと私をデスリつつ娘もAを選ぶ、理由はいちばんうるさくなさそうだから。
なるほどそういうタイプね。選択は同じ答えでも理由が人それぞれって面白い。
万博ではスマホをいじらない分、ディズニーランドとはまた違う圧倒的な非日常空間で、いろんな違和感や発見があり、並んでいる暇な時間にそれを共有してどう思う?とか、どうしてそう思うのかとかいろんな会話ができたのもよかった。
そういえば「近未来のセブンイレブン」が体験できる場所があると向かい、これまた30分並んで入場。出来立てのピザやパンが食べられるのが特徴で、タッチパネルの横には生身の店員さん…。

なんともシュールな近未来体験でした。

しかもつい最近、この「近未来」のピザが地元のセブンイレブンにも登場し、時の流れの速さにも驚かされました。
最後に、万博らしくパビリオンに入ろうと待ち時間120分と表示された、たまたま目に入ったセルビア館へ。

初めてVRを体験。待っている間に花火も見えていい感じ。

この後ドイツ館にトライするも、時すでに遅し。並べたと思った列はレストランの列で泣く泣く、次のターゲット、東ゲート近くの「大阪ヘルスケアパビリオン」へ、思いがけず生ミャクミャクの登場やIPS細胞の心筋の展示を楽しみ、

「大阪ヘルスケアパビリオン」の1階にある「ミライの食と文化」エリアの「NISSEI Mouthful Creations」のプラントベースソフトクリームも購入。「いつもの抹茶ソフトクリームとは違うけど、これはこれでおいしい」と、娘も未来の食に興味津々でした。


万博で私たちが得たもの

「全く興味がなかった」私が、娘の一言で動いた初万博。長時間並び、見てみたかったパビリオンのいくつかは見られませんでしたが、家族全員それぞれの思い出とともに心から満足感がありました。

私にとっての万博は、単に展示を見る場所ではなく、行列の先にあるワクワクや、誰かの工夫、そして「未来のふつう」に気づく場所でした。
- 娘に「ママの会社、進んでるね」と言われたオールジェンダートイレ。
- プラントベースがごく自然に受け入れられる食の未来。
- 「みらいのおやつ」といった業務へのインスピレーション。

パビリオンではなく、グッズと食べ物に全力投球した私たち親子。普段はお互い仲が良くない夫と娘も自然と会話せざるを得ない環境と心境になるこの体験こそが、万博が提供したかった未来への小さな一歩だったのかもしれません。行ってよかった!
おまけ






