独りミシュラン三つ星で悟った“即行動”の価値

  • 機能性発酵飲料「_SHIP KOMBUCHA」の製造販売
  • 100% Plant-Based/Naturalな素材にこだわったカフェ「1110 CAFE/BAKERY(川口市領家)、「BROOKS GREENLIT CAFE(港区南青山)」の運営
  • 約3000坪の自社敷地を活用した各種イベントを開催
  • 自社農場で野菜の有機栽培に挑戦
  • サーキュラーエコノミーの実践                        などなど

素敵な環境を創造し続け、世の中を笑顔で満たす活動をしている、大泉工場のKANです。

思い立ったが吉日。
その言葉の意味を、体で理解した夜がある。

ニューヨーク、マディソンスクエアガーデンに隣接するミシュラン三つ星のファインダイニング「Eleven Madison Park」。
パンデミックを機に、メニューをすべてPlant-Basedに切り替えたにもかかわらず、三つ星を維持し続ける。まさに業界の“TOP of TOP”だ。

そこで僕は、忘れがたい体験をした。

予約を入れたのは、訪れる2日前。
世界最先端の食が集まるフードショーのためにNYCを訪れていた僕は、せっかくなら最先端のPlant-Basedカルチャーにも触れておきたいと思った。
そして偶然、予定が空いていた夜に1席だけディナーの空きがあった。

ただ、そこはミシュラン三つ星。
価格は決して可愛くないし、記念日でもない普通の日に、一人で行くにはなかなか勇気がいる金額だった。
そもそもファインダイニングに行くような服も持っていない。迷いがよぎる。

でも、このレストランは、今の自分にとって一番興味がある場所。
何より、「行ける状況にある」という事実がすべてだった。

即ポチ、即予約。
そしてその決断は、結果として間違っていなかった。

思いもよらない、キッチンツアー付きの3時間。


植物だけで構成されたテイスティングコースと、すべてが自家製のノンアルコールのペアリングは、提供された瞬間から僕の想像を軽々と超えて、自分のテーブルを飛び出し、未体験の“食のあり方”を提案してくる。

驚きを超えて、まさにAmazing。
言葉にしきれない感動だった。

店内を見渡せば、カップルや家族連れが多く、記念日らしき雰囲気のテーブルが並ぶ。
一人でいる僕は、たしかに異質だったかもしれない。
でもそれがどうした。誰にどう見られようと、自分がこの体験に没頭していることこそがすべてだった。

そして何より幸運だったのは、僕が一人だったからか、その日の“最初のキッチンツアー”に選ばれたこと。食事に没頭していると突然、ウエイターが自分の席の前に立ち、今からキッチン見に行かない?と誘ってくれた。思いもよらない声がけに、若干気が動転したが、即座に席を立つ。
シェフやスタッフが舞台裏を案内してくれるあの時間は、食との向き合い方が変わるほど、濃厚で学びに満ちていた。

この体験が僕に残したものは大きい。
行くことを選んだからこそ語れる視点が増えたし、こうして発信にもつながる。
たとえサービスに満足できなかったり、値段に見合わないと感じたりする可能性があったとしても、「体験せずに帰国する」よりは、圧倒的に良かったと断言できる。

僕は昔から、「やらずに終わる」より「やって失敗する」方を選ぶタイプだ。

数々の事業を展開する大泉工場において、やめてしまったものも多い。
でも、KOMBUCHAをはじめ、スタート時には「なぜそんなことを?」と聞かれた挑戦も、やらなければ語れなかった。

うまくいかなくても、それは次につながるヒントになる。
そもそも、僕がやることで誰かが死ぬわけじゃない。だったら、やる。迷ったら、やる。
そうやって積み重ねてきた経験が、自分という人間の厚みになってきたと思っている。

これからも、記念日でもない“ただの日”に、自分の好奇心に従ってみたい。
日常の枠組みに縛られず、ユニークな物語を生きていきたいと思う。

なにせ、「やった後悔」は、ネタになる。でも「やらなかった後悔」は、時間を戻せない。
だから僕は、これからも“やってみる側”であり続けたい。

責任感があるのであれば、多少のリスクがあっても、僕は誰の背中も押す。
何か助けが必要であれば、僕のできる範囲でフォローもする。

もし、そんなチャレンジをしたくてウズウズしている人がいたら、ぜひご一報ください。
一緒に何かできること、楽しみにしています。

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