こんにちは。大泉農場の今井です。[オーガニック&スマイル]をモットーに日々奮闘中です。
日本の国土における有機農業の現状と、私たちが未来に向けて目指すべき有機農業の可能性についてお話しします。
日本の国土と農業の現状
| 項目 | 面積/割合 | 備考 |
|---|---|---|
| 日本の国土面積 | 約37.8万km² | 世界第61位。耕作地、森林、市街地など全てを含む。 |
| 日本の耕作地の総面積 | 約437万ha | 国土面積の約11.6%。年々減少傾向にある。 |
| 有機農業の耕作面積 | 約2.8万ha (2020年) | 耕作地総面積の**約0.6%**にとどまる。 |
| (参考)主要国の有機農業割合 | スイス:約17% | オーストリア:約26% |
| イタリア:約16% | ドイツ:約10% | |
| フランス:約9% | 米国:約0.6% |
日本の美しい国土は、豊かな自然に恵まれ、四季折々の農産物をもたらしてくれます。しかし、その国土の中で、実際に農業に利用されている耕作地の面積は限られています。
現在の日本において、有機農業が占める割合はまだ小さいのが現状です。この数値の背後には、農業従 事者が直面している様々な課題があります。
有機農業の「現状」:課題と取り組み
有機農業は、化学肥料や農薬に頼らず、土壌の力を最大限に引き出す栽培方法です。消費者の方々からは「安心・安全」な農産物として注目されていますが、生産現場ではいくつもの課題があります。
- 生産性の課題: 慣行栽培と比較して、初期の収穫量が安定しにくいこと。
- 手間と技術: 雑草や病害虫対策に、より多くの時間と専門的な技術が必要なこと。
- 認知度と販路: 消費者への正しい情報提供と、安定的な販路の確保。
群馬にある大泉農場では、大学等と連携し、土壌改良や天敵利用などの最新技術を用いた有機栽培の実証実験を進めています。また、「援農ボランティア」や「農業体験イベント」を通じ、消費者の理解促進を図っています。
国・自治体レベルでは、有機農業推進のため、技術指導や補助金制度の拡充が進んでいます。「みどりの食料システム戦略」では、2050年までに有機農業の割合を25%に拡大する目標を掲げ、初期投資軽減やJAS認証取得支援を強化しています。
未来を耕す「有機農業」の可能性
持続可能な社会を目指す上で、有機農業は欠かせない役割を担っています。化学物質の使用を減らすことは、土壌や水質の保全につながり、豊かな生態系を守ります。
有機農業のメリットは多岐にわたります。
- 環境保全: 化学農薬・肥料不使用で、土壌の微生物多様性を高め、地力維持・向上に貢献します。水質汚染を防ぎ、生物多様性の保全にもつながる持続可能な農業です。
- 健康面: 残留農薬の心配が少なく安全性が高いとされます。有機野菜は、慣行栽培のものより抗酸化物質やビタミンが豊富な研究結果もあります。
- 地域経済の活性化: 高付加価値な農産物として、ブランド化や独自の販路で地域外の需要を取り込み、新規就農を促し、地域農業を活性化させます。
- 次世代への継承: 自然のサイクルを尊重する持続可能なライフスタイルであり、学校給食導入や食育を通じて、環境負荷の低い農業技術と豊かな農地を将来に引き継ぎます。
有機農業の「今後」は、単に「無農薬」ということだけではありません。食と環境、そして地域社会 の未来を形作る大きな力となり得ます。
まとめ
「地球を笑顔で満たす」で繋がる未来
私たち有機農業従事者は、安心な食を提供するだけでなく、この国の土と未来を守るという使命を持って日々を過ごしています。大泉農園では「地球を笑顔で満たす」をモットーに消費者、流通、そして生産者が「オーガニック&スマイル」の輪で繋がり、共に有機農業を支え、育んでいくことが、私たちの豊かな未来に繋がると信じています。



