「3秒で決まる購買意思決定、あなたが売っている商品選ばれていますか?」

皆さんこんにちは、大泉工場CX担当のAKIRAです。

前回のコラムでは広告の作り方として消費者の「悩みに共感する」=自分ごと化し自然とコンテンツに没入していく消費者行動AIDAについて書きました。

前回:「つい商品を手に取りたくなる広告。あなたでも作れます」https://www.oks-j.com/brain/2025/07/02/advertisement/

今回は消費者から選択される事、選ばれるとは?についてマーケティングやビジュアルコミュニケーションの領域で用いられる第一想起について書きます。

第一想起(Top of Mind)とは

「第一想起」とはある商品カテゴリについて考えた時に、消費者が真っ先に思い浮かべるブランドや企業のことです。

例えば、「ハンバーガー」と聞いて「マクドナルド」を、「宅配ピザ」と聞いて「ドミノピザ」を思い浮かべる場合、それらのブランドがそのカテゴリーにおける第一想起であると言えます。

昔テレビ番組で流行ったマジカルバナナというゲームがありました。

マジカルバナナ

バナナと言ったら黄色

黄色と言ったらレモン

レモンと言ったら酸っぱい

 酸っぱいと言ったら梅干し

『マジカル頭脳パワー!!』が懐かしいですよね。

マジカルバナナ 傑作集

引用元:https://www.youtube.com/@youkey2009


マジカルバナナは「第一想起」に近い考え方と言えます。

第一想起とは、ある特定のキーワードを聞いたときに、頭の中に一番最初に思い浮かぶ言葉やイメージのことです。マジカルバナナも、「〜と言ったら?」と問われたときに、反射的に連想される言葉を即座に答えるゲームだからです。ただし第一想起の意味は厳密に少し違うのですが、第一想起は「〇〇と言ったら何?」という問いに対して、最も一般的で多くの人が共通して思い浮かべるものを指すからです。

(瞬間的にそして直感的に言葉を引っ張り出すという点では、マジカルバナナは第一想起の概念と非常に近いという意味で引用しました))

第一想起を獲得しているブランドは、以下の点で非常に有利です。

  • 選択肢の中で最優先される: 消費者が比較検討する前に、購買の候補として自動的に選択肢に入る。
  • 購買率の向上: 第一想起ブランドは、第二想起以下のブランドよりも購入される確率が圧倒的に高い。
  • 認知負荷の軽減: 消費者は多くの選択肢の中から意思決定する際に「考える」労力を減らしたいという心理があります。第一想起ブランドは、その「考える」プロセスを短縮し、迷いを減らす役割を果たします。

購買意思決定を左右するビジュアルとは?

消費者が商品を見た時、実店舗やECサイトで商品を目の前にした時の第一印象は、3秒から7秒といった短い時間で形成され、購買意思決定に大きな影響を与えます。この数秒の判断は、ほとんどが視覚情報によって行われます。

  • パッケージデザイン: 色、形、フォントなどの質感。
  • 商品ディスプレイ: 見せ方、照明などの演出。
  • ECサイトのデザイン: レイアウト、画像など視覚的誘導。

消費者が商品を見た時に、第一想起であるブランドであれば、視覚情報がトリガーとなって、ほとんど無意識的に数秒で購買意思決定がなされる可能性が非常に高いと言えます。これは、比較検討の手間を省き、認知負荷を軽減したいという人間の心理が働くためです。

マーケティング戦略では第一想起を確立するためのブランド認知施策と、第一想起を視覚的に魅力に表現し、瞬時の購買行動を促すための店舗・パッケージ・ウェブサイト戦略の両輪が極めて重要となります。

「コンブチャ」と聞いて「_SHIP KOMBUCHA」を思い浮かべて頂いた時、弊社が市場の頂点にいると言えるでしょう。

次回はこの話しをより掘り下げてブランディングイメージかシズルという料理や商品を欲求に刺激する表現手法について書こうと思います。

(最近真面目な内容を書いていますが、たまには音楽の話しでも書こうと思いますw)

ABOUTこの記事をかいた人

YOSHIDAAKIRA

東京都中野区出身。テレビ放送制作、メタバース、広告制作プロダクションを経て大泉工場へ入社。マーケティング軸でコンテンツ、イベント企画制作を行い顧客体験創出をミッションとしている。 趣味はロードバイクでミニベロからグラベルまで幅広く乗り、海外遠征や国内輪行などの長距離ライドを得意とする。好きな料理はラーメン。昭和の中華ぞばから昆布水つけ麺まで年間平均200杯食べるラーメンホリック。最近は家庭菜園に目覚めてオクラとピーマンを栽培中。