「OKS株式会社大泉工場」があるところ

自分の職場はどこにありますか?

OKS株式会社大泉工場は、川口市領家という準工業地区に制定されている、元々は鋳物工場が数多くあり、現在は物流倉庫が多数ある場所にあります。ここには電車は通っておらず、最寄駅(埼玉高速鉄道「川口元郷駅」)からは徒歩で30分近くかかる、交通の便が非常に悪い場所です。


自分がこの会社に入社したのは今から8年前の2008年。それまでは地方ではあるものの、世間でいう「中心市街地」で働いていました。地方都市の中心部の過疎化が進む中で、郊外ショッピングセンターと熾烈な顧客の奪い合いを繰り広げていましたが、いっても「中心市街地」。職場の周りには人が多数歩いていました。

それに対し、OKS株式会社大泉工場のある川口市領家には日中、ほとんど人が歩いていません。陸の孤島です。自分はこの場所で人を集め、新しいことを仕掛けるのは不可能と諦めていました。

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しかし2009年の夏、環境は一変しました。
新たに立ち上げた「レンタルスペース事業」をスタートすると、この場所では映画やドラマ、ミュージックビデオやバラエティ番組など数多くの作品の「ロケ地」として脚光を浴び、日夜人が訪れるようになったのです。

そして、「コスプレイベント」が開始されると、週末10代〜30代の幅広い層の若者が多いときで約1000人押し寄せる一大コスプレイベント会場に様変わり。

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↑毎週末、日本各地から多数のコスプレイヤーが集まった。

さらに2011年にオープンした「GARDEN CAFE IMUZIO」は、平日の陽の高い時間のみの営業ながら、毎日お客様にご愛顧頂く隠れ家的なカフェとして成り立っています。もともと存在した工場跡地や洋館、日本家屋にガーデンといった不動産資産を知ってもらうことで、幅広い人々から「面白い場所」と感じてもらえるようになったのです。

自分の考えは一変しました。

「人がいないから何もできない」ではなく「どんな場所でも、仕掛けによって人は集まり新しいことができる」。

さらに、所有している資産はまだまだ活用の幅がある。2016年現在、OKS株式会社大泉工場という職場は、周りに人はいないけど、人を呼び込む土台が揃っている「面白い場所」に存在しています。

さーて、どうやって人を呼び込んで行こうか!

ABOUTこの記事をかいた人

大泉寛太郎

1981年生まれ。 学生時代より、イベントチームやフットサルチームの立ち上げ、BarなどでDJとして活動。 大手商業施設でテナントリーシングや営業企画、PR、広報など幅広い分野を経験したのち、2008年大泉工場入社、2012年より現職。 アジアからオセアニア、ヨーロッパ、北米、アフリカと世界中を飛び回り、地球の「今」を体感。 「地球を笑顔で満たす」というMISSIONを掲げ、日々、いかに「素敵な環境を創造するか」自問自答しながら生きている。 にゃん丸という愛猫と二人暮らし。