白銀比のルーツは?

こんにちは!デザイン周りを担当しておりますPRのJUNです。

大泉工場の掲げる『地球を笑顔で満たす』『素敵な環境を創造する』に共感して一緒に働いています。

今の季節は、二十四節気でいうと秋分 しゅうぶん (9/23~10/7ごろ)で春分と同じように、昼と夜の長さが同じになる頃。この日を境にだんだんと夜が長くなっていきます。会社の定時は17:00ですが、帰りはすっかり暗くなっていて寂しさも感じる季節になってきました。ただ、暑さも和らいできたので、気持ちよくもあります。皆様、寒暖差には充分に注意して体調には気をつけてくださいね。

さて、今回は前回の「黄金比のルーツ」に続き、我々日本人には馴染み深く謎深い「白銀比」のルーツを紐解いていきたいと思います。ここでは白銀比のことは「白銀比-Silver Ratio-とは?」で触れているので、そこをチェックしなおしてもらいながら、先に進んでいきましょう!

白銀比は誰が決めたのか?

皆さんがほぼ毎日目にするA4版かA5版・・ここでいうA版、用紙のサイズを表す単位で、このうちA版はドイツの基準を採用しています。(A版の紙の縦横比「1:√2」白銀比になってます)
1911年それを提唱したのが、ドイツの物理学者オズワルドです。白銀比に基づいた面積1㎡の長方形をA0とし、半分になるごとにA1、A2‥とする用紙サイズの基準を提案しました。これが普及して現在では用紙のサイズを表す国際規格となっています。これが白銀比の名称の始まりとされてます。
ん?ここで疑問が湧いていきますね。冒頭で我々日本人には馴染み深いと言っておいてドイツ?? 安心してください、ここからです。
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紙でいうとB版が、なんと日本独自のサイズなのです。これは江戸時代に障子紙として使われていた美濃紙の半紙サイズが、やはり白銀比に基づいていたことで、のちにそれをドイツの基準のようにB4版とし、それを元にB0版が定められたそうです。だんだん日本に舵が向いてきましたね。

なぜ日本人には馴染み深いのか?

白銀比が提唱されたのは分かったが、歴史はもう少しさかのぼっていきます。
日本における白銀比の最初のとらえかたは、美しさを表現する基準だけではなく、日本人に特有の物を大切にする「もったいない」という感覚と合理性に基づいていことです。これは、建造物に正方形を用いる木造建築から始まったといわれていて、丸太を伐採し、断面が正方形の角材を切り出すのは、無駄を出さない事が理由です。円に内接する長方形の面積を最大にする形が正方形であるということです。
風呂敷や畳、法隆寺が正方形を基本とする理由も、その最適性にあります。正方形は2つの数字を持ってて、一辺を1とするなら、対角線が√2になります。これが白銀比の比率の基本であり、大和比ともいわれる所につながります。

なぜ白銀比が美しいと思うのか?

先に書いたように、美しさの観点からスタートしたのではないが、なぜ美しいと思うのか?ここからは諸説あるのですが、自分の見解だと、国内の寺社建築や仏像の顔、日本絵画など古くから用いられていらてきたからこその馴染み深さ愛着だと考えます。日本でキャラクター(ドラえもんやキティちゃんなどなど)が生み出されるのも、日本人特有の染みついた美学があってのことではないかと思います。

まとめ

日本では古くから大工の間で「神の比率」とされてきました。 日本最古の木造建築である法隆寺金堂や五重塔、伊勢神宮などの建築物のほか、平安京の街並み・彫刻・生け花にもこの比率が多く取り入れてきました。日本で古来よりこの比率を使い、「我々の中に染み付いてるものであるから美しくある」と結論づけます。
自分も、この比率はデザイン・空間・余白を考える上で、なくてはならないくらい染みついてるものです。
皆さまも、日常にある白銀比探してみて下さいね。

最後に

毎回定番にもなってますが、大泉工場の貴金属比のご紹介です。その前に、白銀比には「大和比」(今回のルーツを紐解いた方)と「二第貴金属比」(別の機会でこちらの方も紐解いてみましょう。)の2種類があり、どちらも白銀比と認識されているのです。その二つのバランスで構成したロゴになります。
白銀比構成

このロゴは、10月21日(土)から毎週土日OKS  CAMPUS
    あなたの(わたしの)素敵な出逢いのマーケットが始まります。

その名は、(Y)OURS CAMPUS MARKET !
「素敵な地域コミュニティ環境」それはあなたとの出逢いで生まれます。

作り手の想いがこもったモノとトキを。あなたの好奇心が刺激される、緑あふれる空間で。
主役はあなたとわたし。

毎週末にちょっとお立ち寄りいただけたら、すこし豊かな気持ちになると思います。