【OKS ORGANIC EXPERIENCE in L.A.④】LAのヴィーガン事情を探求

ヴィーガンという言葉を初めて聞いたとき、なんとなく怖そうな響きだと思ったことを覚えています。
のちに怖い言葉ではなく、動物性商品を使用しない、いわゆる【菜食主義】のことだと知りましたが、お肉お魚大好き!な私には、そのストイックさは遥か遠い世界のことのようでした。
とはいえ、ほどよく生活の中に取り入れ栄養バランスを考えるなら、とっても身体にいい習慣かもしれません。そしてそれがおいしかったら言うことなしですよね。
今回は、LAで出会った、「こんなにかわいくておいしいなら、私もヴィーガンになれるかも?」と思えるレストランをご紹介します。

The Butcher’s Daughter


おしゃれなセレクトショップやレストランなど、可愛いお店が立ち並び人気を集めるVeniceのAbbot Kinney Streetに、オーガニックを味わえるカフェがあります。ちなみに以前ご紹介したKREATION KAFEのVenice店も同じ通りにあります。
「肉屋の娘」という、一見ベジタリアンと正反対の店名は、「野菜や果物を肉屋の肉のように扱う─切ったり刻んだりして、ベジタリアン料理を作ったり、美味しいジュースにしたりする」という哲学に基づいているそうです。ユニークな命名ですね。

清潔感のある店内はこのとおり満席。地元の人にも観光客にも人気のようです。店員さんの服装も白シャツとデニムで統一されていてキュートでした。
こちらは何といってもモーニングが絶品と評判! トーストセットと、4種類選べるコールドプレスのジュースフライトを試してみました。

ジュースフライトは、スイカやフェンネルが入った「WATER FLOWER」(手前から2つ目)がいちばん気に入りました!
こちらのコールドプレスジュースは、ラベンダーやローズマリー、バジルにレモングラスなど、ハーブをとり入れたものが多かったのが印象的です。ジュースの他にウェルネスラテやスーパーフードをミックスしたドリンクもあり、いろいろ試してみたくなりました。
カフェの入口にはロゴ入りのキャンドルやファーマーズマーケットのお花などが買えるちょっとしたショッピングコーナー、ヴィーガンのペストリーもあります。ちょっと身体にいいものを買って帰りたい、さわやかな朝にぴったりのカフェです。

The Springs


ダウンタウンのアーツディストリクトのはずれにある、ヨガスタジオ併設のヴィーガン・カフェ。
アーツディストリクトは、倉庫街を再開発したエリアにあり古い工場やアパートなどのクラシックな建物を改修しておしゃれに使ったお店が点在しています。こちらも工場跡地を改築して2014年にオープンしたお店なのですが、インダストリアルな空間とパステルカラーが不思議に似合っていて、ついつい足を止めてしまいます。

店内はかなり広く、ジュースバー、レストラン、ワインバー、ヨガスタジオ、ローカル雑貨のショップ、そして鍼やマッサージなどが受けられるヒーリングセンターがひとつの空間に同居するトータルウェルネススペースになっています。食、ヨガ、そしてそれらを補完するトリートメントといった一連のサービスの組み合わせは、【完璧なライフスタイルを経験してもらうため】のものだそう。仕切りのない店内は風通しがよく、そこにいるだけで元気になれそうです。
朝ごはんにぴったりと店員さんがおすすめしてくれたのは、こちら!

ヒマワリの種のパンを使用した、オーガニックのトースト。スパイスの味付けがしっかりしているので食べごたえがあり、おなかいっぱいになります! 添えてあるハーブ漬けのにんじんはほんのり甘みがあり、癖になる味でした。
とにかくロー(生)にこだわっているというメニューにはラップサンドやサラダのほか、プレートやボウルも充実しており、たっぷり食べられそうなラインナップです。

店員さんもとってもキュート! ヨガのプログラムについていろいろ案内してくれました。
10種類のコールドプレスジュースを楽しめるジュースバー、夜はワインバーとしてオーガニックビールやオーガニックワインも飲めるそうです。一日中ここで過ごしてみたくなっちゃいますね。
近くにはブルーボトルコーヒーなどもあり、アートな建物が並ぶ楽しいエリアなので、お散歩がてらぜひ訪れてみてください。

p.y.t.


ダウンタウンの大通りにあるヴィーガン・レストラン。こちらは平日の夜18時くらいに行ったのですが、写真の通り店内は活気にあふれ、テーブル席は予約でいっぱいだったため、カウンター席で食事をいただきました。
もともとは隣接している「Ledrow」という自然派レストラン(こちらもとってもおしゃれで素敵です)のシェフJosef Centinoが、「なぜ野菜をメインに据えたレストランはないのか?」という疑問から始めたというお店。彼は「野菜はいつも料理の重要な一部分だった」と語ってはいますが、完全な菜食主義というわけではなく、大切なのは食べているものがどこから来ているのかを知ることだという考えから、オーガニックな都市農場と契約してレストランの食糧を育てているそうです。素材の味と食感、そしてデザインにこだわったメニューがそろっています。

素敵な盛り付けで出てきた前菜。器も食事の一部ということがわかります。
ピンクソルトが野菜の甘みを引き立てて、とてもおいしかったです。
メニューが豊富にあるので、悩んでしまって決められない、という方には店員さんもイチオシだというシェフサラダもあります。農場から届いたその日の野菜の上に食べられるお花があしらわれていて、食べごたえがありました。

メインにはししとうとゆずの風味のグリーンパスタを注文。ボリュームがあり、二人で1皿をシェアしてちょうどいいくらいでした。
やはりアメリカだけあって、1品1品量がしっかりしています。野菜メインというとお腹いっぱいにならなそうな印象ですが、全然そんなことはなく、おいしくお腹いっぱいになれました。お酒のメニューも揃っているので、アルコールを一緒に楽しみたい人も大丈夫。
メニューは都度新鮮な食材を使用できるよう、頻繁に変えているそうです。ダウンタウンですこし健康的な食事を摂りたい時にはぜひ行ってみてください。