当たり前を裏付ける認証

こんにちは、_SHIPのHAJIMEです。

_SHIPは、令和5年1月31日に有機JAS認証を取得しました。

取得した背景は、自分たちの製品で関わる近いところから責任を持っていたいから。

全ての生産者の方々に通じるものだと思いますが、様々な主義思想や需要や環境に答える栽培方法があって成立しています。有機、非有機どちら正しいかと白黒はっきりさせたいわけではありません。
様々な環境の中で生産いただいている物がある中で、僕たちが積極的に有機JAS認証を取得した理由をお話しできればと思います。

有機JAS認証取得にあたっては製品に使用する原材料の内容と量をすべて報告する義務があります。
コンブチャの主原料である、「茶葉」「砂糖」はもちろん有機JAS認証を取得したものを選定し、その中で味わいを作っていきます。

「茶葉」は_SHIP が設立当初からお世話になっておる京都の<a href=”https://www.nagata-chaen.com/index.php”>永田茶園さん</a>。
60年以上前に、世の中では誰も有機に見向きをしていない頃から取り組まれて栽培された貴重な煎茶です。

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煎茶の製茶工程では茶葉を洗う工程は一切なく、農薬を使用している場合の残留濃度がどうしても心配になります。
また過度な化学肥料を使用すると甘く旨味の強いお茶が作れますが、その分、病害虫がつきやすくなり、それをまた追い払いために農薬を使用することなります。
過度な使用が続くと土地やその周りの土壌環境への影響は計り知れません。
また、農薬散布による人体の影響も大きいです。
なので、有機茶葉を積極的に使用することは人にとっても環境にとってもポジティブな影響が生まれます。

有機栽培では茶葉や土地本来の味わいが表現されるようになり、産地の個性が感じられ、紋切り型のお茶のおいしさに一石を投じていると思います。

そして、原料の中でもう1つ大事な材料は「砂糖」です。
砂糖の中でも特にきび糖は、国産では有機JAS認証を取得したものがないので、世界中から理想の砂糖を求めてようやく辿り着いたものをセレクト。

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砂糖を有機栽培で取り組んでいるところが多くないため、その中で配合比を工夫したりしながら味わいを調整しています。

僕は、有機という言葉には「身体に安全なもの」「場所の環境に則した、栽培方法の実践」という意味が含まれていると思っています。
それぞれの環境に応え、リンクさせること。
土地の力を収奪したり、遠いところから栄養素を運んでくることでもない。
その場所の力を引き出すことで、作物を栽培して、人間と植物が互いに半永続的な活動を続けることを目指す有機に関わる方々と共に_SHIPも歩んでいきたいと思います。

まずは、自分たちが製造している_SHIPに関わる原料から有機の取り組みを始めていきます。
_SHIPのラベルも有機JAS認証マークがつき、ORGANICの文字が入りました。

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有機JAS認証マークとORGANICの言葉に込められた想いをご覧いただいた方々に少しお届けできていたら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

Hajime Kadota

_SHIP KOMBUCHAブリュワー。 ファッションの専門学校を卒業後、日本特有の本藍染技術に魅了され京都の工房で藍染職人として着物や有名アパレルブランドの藍染を行う。 お客様へ自身が発酵に携わった製品を届けたい想いが強くなり、お茶を発酵させたスパークリング飲料「コンブチャ」と出会い、大泉工場へ入社。 自身がアルコールが得意ではなく、アルコールを飲む人も飲まない人も楽しめるような飲料を作りたいと想い2020年から_SHIP KOMBUCHAのブリュワーへ。 大切にしているのは「誰も取り残さない世界」。 アルコールもノンアルコールも同じ世界で楽しめる世界をつくりたい。