シェイクスピア全37作品を毎月お届けする【JUKUBOX×カクシンハン企画】遂にスタート!

こんにちは、CAMPUS TEAMのNatsukiです。
今回は12月からスタートしたJUKUBOX×カクシンハンの新企画についてお届けします。

この企画は、ウェルビーイングを探究する [JUKUBOX] と、劇場を飛び出しあっちこっちで “シェイクスピア熱” を現代に届ける [シアターカンパニー・カクシンハン] による、人間探究のための体験企画!

取り上げるのは「シェイクスピア」の全37作品。
ドラマチックに見えて、実は徹底された人間観察により描かれた作品たち。
私たち人間の本質が、そこには鮮やかに描かれています。

そんなシェイクスピアを知ることで、私たちの暮らしに活きるメッセージを紐解いていけるのではないか?

小難しいと感じるシェイクスピアの全37作品を「トーク+観劇」を通して分かりやすく!面白く!体験を通して、一緒に紐解いていきます!

R0001505 (1)

次回は年明け 2023年01月07日(土)に開催!(※この企画は毎月第1土曜日に開催)
名作「ロミオとジュリエット」から紐解く、人間の強さとは…?

詳細・申込はコチラ

12/3(土)に開催したJUKUBOX×カクシンハンの新企画の第1回目を通し、カクシンハン主宰・演出家の木村龍之介さんに感じたことを言葉にしていただきました。


はじめてのOKSキャンパスでのシェイクスピアの旅!
僕らのこの挑戦にお客様が来て下さった!

川口にある創業100年を超える歴史ある企業。
大泉工場。

キラキラと光る水色の泉のシンボルが表す通り、由緒あるこの企業には自然溢れるキャンパスがあります。
OKS CAMPUS。
その敷地内にある倉庫。
倉庫といってもWAREHOUSEと言った方がしっくりきます。
巨大でお洒落な劇場のような倉庫。
なんとそこでシェイクスピアを上演する!

はじめましての上演の日はとても晴れていました。
冬の寒さはありましたが、とても穏やかで、心地の良い日差し。

シェイクスピアに関わるのは「旅」だと、いつも僕は思いますが、この日は絶好の旅日和。

そう、そんな最高の日に、仲間とお客様のそれぞれの旅が始まったのです。

演目は『夏の夜の夢』。普通は2時間はかかるこのお芝居を、ギュッと凝縮して70分にしました。ダイジェストではなく「シェイクスピアの言葉」と物語の多重性は残しました。
そこにAIの少女HELENAのスパイスも振りかけました。

都市での上演とは違う、演劇の面白さ。

それは消費されて消えていくのではなく、体験して心に経験が貯まっていく、そんな体験としてのシェイクスピア。

今、僕がシェイクスピアを通じてしたい旅はそんな旅です。

この旅には人間の旨みがたっぷり詰まっています。

だからこそ…

これからどんどん増やしていきたい!
この旅をはじめる人を!

好きなアーティストのライブに行くくらいうきうきと。
美術館に行くくらいゆったりと。
気に入ったカフェに行くくらい気軽に。

シェイクスピアの旅に出て欲しいです。

必要なものは、たった一つ。

「想像力」

ポケットにあなたの想像力を入れて、遊びに来て下さい。

「今、ここで、共に。」
この三つがとっても難しくなった、今の時代。
だからこそ、今、この場所で、共に語り合ってみたいです。

シェイクスピアは人間を考えるにはもってこい!

シェイクスピアの旅は〈人間についての旅〉。
〈人生についての旅〉と言っていいかもしれません。

今、世界とどう向き合っていいかわからず、戸惑っている人が増えていると思います。
表向きは明るくても、心が泣いていて。
強そうに振舞っていても、欝々としたものを抱えていて。
「大丈夫だ」と声高に言っている人もいるけどその言葉にどうも乗れない。

そんな人たちに寄り添いたい。
生きるエネルギーを見つける手助けをしたい。
「いかに生きるのが幸せか」という人生最大の問いと健全に向き合う場をつくりたい。

それにはシェイクスピアの旅は有効かもしれない、というのが僕の考えです。
「かもしれない」というのは、僕もまた旅の構成員の一員にすぎないからだ。
僕もまた自分に寄り添ってみたいのです。

過去から、現在をカクシン(確信/革新)して、明るい未来へ。
あなたが、僕が、この旅で人間と世界にどんな発見をするのか。
楽しみがいっぱいです。
だから僕はこの旅に出ることを選びました。

はじまったばかりのこの旅、ご一緒出来たらこんなに嬉しいことはありません。

最後まで読んでくださり、有難うございます。

ゆっくりと、でも着実に、シェイクスピアの旅は続きます。

一年が終わり、新たな一年が始まります。
ふうーっと息を吐いて、新しい息を吸い込んで。

皆さんに良いことがたくさんありますよう!

(文:木村龍之介)