世の中に「刺さる」方法

こんにちは!PRのmaiです。

先日リリースで活用させていただいている株式会社PR TIMESが主催の「PR TIMES カレッジVol.8」に参加してきました。

広報PR担当者向け学びとつながりのコミュニティイベントの1つとして、放送作家の鈴木おさむ氏の講演がとても素敵だったのでご紹介いたします。

お話のテーマは『世の中に「刺さる」方法』です。

1時間のお話の中で、2012年に放映された映画ワンピース「ONE PIECE FILM Z」を進める際にお混った話や、1週間前に出版されたスターバックスと鈴木さんが初めてコラボレーションした絵本「君だってサンタクロースかもしれない」という絵本ができるまでをお話くださいました。

その中で鈴木氏が特に大事な2つのポイントを教えていただいたのでご紹介いたします。

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「自分の作ったもの・やっていることにワクワクしよう」

そう感じた経験でお話いただいたのは映画ワンピースを作った際のストーリー。

2010年頃に鈴木氏にワンピースの映画製作の依頼がきたそうです。
引き受けるかどうかを迷っていたそうですが、引き受けるなら尾田栄一郎先生と共に脚本を書くことが条件だと鈴木氏は考え、直接ご相談に伺ったそうです。

鈴木氏が映画の件をお話された際に尾田先生は「鈴木氏がそうでないと引き受けないというのなら、一緒に進めましょう」と快諾。そのあとに、尾田先生がこれからのワンピース(当時まだ描かれていなかったストーリー )をお話されたそうです。

そしたら、そのお話の最後に尾田先生から「面白くないですか?」と一言。

それまで、鈴木氏は自分の意見や企画を話すときは自信なさげにお伝えする方が良いとされてきたテレビ業界の風習があったそうですが、尾田先生の対応に衝撃を受けたそうです。

尾田先生はワンピースの1番のファンであり、自分の作品に1番ワクワクされているのを肌で感じた体験。

ヒットするには?いくらでどう作り上げる?とかは後で考えたらいい。
何より自分の作品の1番のファンになること。これって凄いことなんですよと。

鈴木氏も自分が作り上げて自信があるものは、これは自信がありますというようにその体験から変わったそうです。

色んな方法はあるとは思いますが、やっぱり自社製品を愛すること。死ぬほど使う事が1番という事が印象的でした。

好きなことをさがし、製品に惚れ付き合うこと。
自社製品で誰よりも「ワクワクすること」誰よりも使い誰よりも詳しくなる。
結局は愛することが大事なんですよね。という言葉がすごく私の中でこの講演後も心に残っています。

「器をかえる」

器を変える発想を持つことが大事だと。

例えば、テレビでやっていた企画はインターネットの器に代わりyoutube、tiktokで展開して発展しました。
当時のSMAP×SMAPの企画も芸人さんがやるような事をSMAPがやってみては?という展開で人気番組に。

そういう器の入れ替えがお笑い業界でも起きているとのこと。

ダウンタウンの松本さんがお笑いを語るようになり、お笑いが文学という見せ方になりお笑いの地位をあげてくれました。
お笑いを格闘技に見せたらということでM-1ができました。
すべらない話も器をかえてできた企画の1つ。

何で誰もやらないのだろう?という事を発見し動くこと。

他にもアルコールフリーは今では当たり前。発売当初は誰が飲むの?という声が大きかったそう。
ビールをノンアルコールの器に変えてできた商品。今では大ヒットですよね。

ペットボトルのコーヒーもそう。コーヒーをペットボトルの器にかえてできた商品。
缶コーヒーが主流だった時代にコーヒーはペットボトルの量は飲む人がいない!と言われていたけど大ヒット。

「自分のルールがあると気が付かないものです」と鈴木氏。
アルコールが入っていないものを飲みたい人がいるし、コーヒーを沢山飲みたい人もいる。

自分の価値観やモラルだけで考える人は難しい。器を変えて物事を多角的にとらえていきましょうというお話、とても印象的でした。
知らず知らずのうちに固めてしまう自分のルール。
ルールを作っていないか色んな知見や様々な方と接しながら凝り固まっていないかの確認作業は大事にしていきたいなと思います。

あとは最後にすぐにできる実践方法として
「自分がつらいことやちょっとむかつくことはとにかくPOPにして笑いにかえましょう」
というお話がありました。そうしていくと自然と自分を客観視できるそうです。

鈴木氏が親の借金を背負った際に、この心持ちをして借金のことをPOPに笑いにかえて話していくことで、全てがプラスに転じたそうです。客観視もできるようになるし、周りも笑ってくれてよい空気になるし、自分の中でもつらいけど楽しいという気持ちに転じてきてぜひおすすめしたい方法だそうです。

色んなティップスばかりでしたが、1時間鈴木氏の講義スライドも何もなく、ステージでマイク1本。
特に大きな動きとかもない、ただお話し続けていただいた1時間。

お話にひきこまれ、あっという間の時間でした。

世の中に刺さる方法を話していただくには、会場で聞いている人たちを刺せないと意味がない。
説得力がないですよね。
そこをいとも簡単に会場をまきこみ、最後には拍手喝采。
この1時間は講義というより鈴木氏のドキュメンタリーをみているような感覚になりました。

何か1つでもこの内容で皆さんも実践いただきたいなと感じる内容があれば幸いです。
それでは!

ABOUTこの記事をかいた人

MAI

埼玉県川口市在住。2児の母。 大泉工場のみずいろマーケットの取り組みに感銘をうけ入社。 子ども達の世代へ素敵な環境をつなぎたい。 コーヒーと旅行とヨガが好き。