めっちゃ信用失った話

セットアップの襟の黒ずみが気になるから、どうやって綺麗にしようかなと思って歩いていたら一駅通り越して、

さらに黒ずみが際立ってしまい、洗濯に向けてギアが上がった、KANです。

今日は、やっちまったーな昔話をひとつ。

自分は小学校から中学校、はたまた高校1年生の初めまで、怒りっぽくて泣き虫で、どうしようもない子どもであったと自覚しています。とてもありがたい環境で、優しい人々に囲まれ、ただただわがままに育ってしまいました。

ちなみに小学校6年生くらいの身体測定では、「肥満」の烙印を押され、それを同級生にいじられたことは、今でも、太ってしまう恐怖と対峙し続けている理由です。

さて、そんなわがままででぶっちょだった自分。

担任の先生からも心無い言葉を浴びせられて、なかなかしんどい時代でしたが、そんな自分をなぜか、無性の愛で包んでくれていた、F先生。このF先生は、確かラグビー部の顧問もしているような、屈強で力強い、誰もが恐れるような、そんな存在でした。しかしなぜかみんなの前で、ラグビー部員でもない自分によく話しかけてくれ、いい意味でいじってくれた、素敵で優しい先生でした。

しかし、そんなF先生を、自分は裏切ってしまいました。

とある日のサッカーの授業中。

数週間後にサッカーの筆記試験が執り行われることが決まっており、先生はみんなを集めて、「ちゃんと勉強しているのかー?」と話をしだしました。

その流れで、いつも通り「大泉はやっているよな!?」といじられた際、「はい!」と返事をした自分。

F先生の思惑は、「大泉はしっかりやっているから、みんなもちゃんとやれよ!」というもの。それをなんとなく感じ取った自分は、F先生を喜ばせたい、みんなの前で恥をかきたくないという思いで、そう返事をしましたが、、、実際には全く手つかずの状態でした。

その後、勉強すればいいだけのことだったにも関わらず、自分はそれをせず、試験当日を迎え、案の定、ひどい点数を叩き出してしましました。

完璧にF先生の信用を失った自分。

その日から学校で、F先生に無視をされるようになりました。

それからの恐怖は、今思い返しても恐ろしいものです。

嘘をつき、自分を想って気にかけてくれていた人の信用を失い、傷つけてしまった事実に気づき、それがとんでもないことなんだと、知りました。

そのことを母親に相談すると、「手紙を書きなさい」というアドバイスをくれ、すぐに筆を取りました。

すると、赤点を叩き出したその学期の体育の成績が、なぜかA評価に。

以前ほどではありませんでしたが、F先生も普通に接してくれるようになりました。

しっかりと反省し、繰り返さないためのアクションを母親に促され、実行したことを、F先生は評価してくださいました。

ただし、結果として、小学生だったから許されたという話。それでも、完全な改善には至りませんでした。

嘘をついて(感謝を忘れて裏切る)信用を失うことの大きさを、自分は幸運なことに、まだ大きなものを持っていない状態で知ることができました。

個々人が発信者となり、信用を得やすくなった現代社会において、それが本物か偽物かは、すぐに明確になります。

それはもちろん、プロダクトやビジネスでも同じ。大きな信用を得れば得るほど、それを失うということのリスクは高まります。選択を間違えてはいけない。しっかり考えて、日々生きなければいけません。

これからの時代は、もしかしたら信用がお金より価値を持つようになるかもしれません。つまり、信用がないと、何もできない世の中になる可能性が、高いと思います。

F先生を傷つけてしまった事実は、もう取り返しがつきませんが、学んだことを活かして、次に繋げていきたいと思います。

信用、貯めるぞー。

ABOUTこの記事をかいた人

大泉寛太郎

1981年生まれ。 学生時代より、イベントチームやフットサルチームの立ち上げ、BarなどでDJとして活動。 大手商業施設でテナントリーシングや営業企画、PR、広報など幅広い分野を経験したのち、2008年大泉工場入社、2012年より現職。 アジアからオセアニア、ヨーロッパ、北米、アフリカと世界中を飛び回り、地球の「今」を体感。 「地球を笑顔で満たす」というMISSIONを掲げ、日々、いかに「素敵な環境を創造するか」自問自答しながら生きている。 にゃん丸という愛猫と二人暮らし。