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- 機能性発酵飲料「_SHIP KOMBUCHA」の製造販売
- 100% Plant-Based/Naturalな素材にこだわったカフェ「1110 CAFE/BAKERY(川口市領家)、「BROOKS GREENLIT CAFE(港区南青山)」の運営
- 約3000坪の自社敷地を活用した各種イベントを開催
- 自社農場で野菜の有機栽培に挑戦
- サーキュラーエコノミーの実践 などなど
素敵な環境を創造し続け、世の中を笑顔で満たす活動をしている、大泉工場のKANです。
今回は、はっきり「わかる」ことの価値について、執筆してみました。___________________________________________________________________________________________________________
売れる理由は、明るくはっきりしている
ここ数日、夜風が心地いいこともあり、早く眠ってしまうのがもったいなくて、外で人と過ごす時間が増えている。
深酒はしないようにしているけれど、楽しい時間というのは、どうしてもあっという間に過ぎるもので、気づけば終電もなくなっていた──という夜も、ある。
そんな時でも、僕はなるべくタクシーには乗らないようにしている。
理由は二つ。
ひとつは健康のため。
便利な移動手段が増えた現代だけど、やっぱり「歩くこと」は身体にとって大切な行為だと思っている。だからこそ、可能な限り自分の足を使う。もちろん、自家用車での移動が多い分、その“罪滅ぼし”的な意味も含めて。
もうひとつは「お会計が不明確」という点。
タクシーの料金は、ある種の“ガチャ要素”が強いと感じているのは、僕だけじゃないだろう。同じ場所で乗車し、同じ場所で降りる。得られる効果は全く同じにも関わらず、交通状況やドライバーさんの運転スキル、メーターの入れ方・止め方。たったそれだけで金額が大きく変わる。
特に、「ここで停めてください」と伝えたのち、スーッと減速してハザードを出し、完全に停車したタイミングで、メーターがピッと上がる瞬間。あの“なんとも言えない感じ”、経験したことがある人は多いはずだ。
そんなわけで、僕は基本的にタクシーには乗らない。
……のだけれど、先日ちょっとだけ考えが変わった。
あるタクシーで、お会計の不明確さが見事に“明朗”になっていたのだ。
楽しく酔った夜。流石に歩いて帰れない場所で、終電を逃した僕は、流しのタクシーを捕まえ、行き先を告げて、スマホを眺めつつ、車窓からの景色をぼんやりと楽しんでいた。
しばらくして見慣れた場所が近づいてきたころ、ふと料金メーターを見ると、金額の上に、「次の料金加算までのゲージ」が表示されていた。
このゲージ、どうやら次のメーターアップまでの「残り距離」や「残り時間」が可視化されているらしい。右端まで達しなければ、料金は上がらない。そのことが一目でわかる。
これは、僕にとっては革命的だった。
「じゃあ、このへんで降ります」と、ゲージのちょうど真ん中あたりで告げると、いい具合にゲージが止まる。会計を済ませ降ろしてもらい、そこから気分よく夜道を歩いた。
たったこれだけの工夫。でも、この“明朗さ”があるだけで、タクシーに対する印象がガラリと変わる。
人は、“得体の知れないもの”を本能的に避けたがる。
わからないことは、不安を呼び、不安は畏れに変わる。
新しいチャレンジや体験とは別に、「なにが起こるかわからない」状況というのは、誰にとってもハードルが高い。
だからこそ、今のような予測不能な時代において、“明朗である”ということは、もはや「安心」や「信頼」に近い価値を持つ。
すべてが透明である社会が、果たして本当に面白いのかどうかはわからない。
でも、僕たちが生み出している“ちょっと得体の知れない”けれども、素敵なモノやコトを、どう届けるかを考えるとき、「明朗さ」はとても大事な要素になる。
腸内環境をきれいにすると言われる飲料<_SHIP KOMBUCHA>や、新しくオープンした、100% Plant-Basedのカフェ<BROOKS GREENLIT CAFE>なんかが、それに該当する。
同じような体験や選択肢が、無数に存在する現代社会においては、この「明朗さ」を間違えると、一度の違和感が決定的な離脱につながる。
僕たち大泉工場が日々取り組んでいることは、まさにそれなんだなと、タクシーを降りたあと、少し冷たい夜風に吹かれながら思った。
素敵なものを、わかりやすく、丁寧に届ける。
それを続けることが、結果的に多くの人々の支持を得る理由になるのかもしれない。
明るさと明快さは、ときに誠実さの別名でもあるのだから。
「あ、なんかわかるかも」と思ったあなた、いつでも大泉工場に遊びに来てください。仲間になってくれる人、募集中です。