アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓の違いとは?

こんにちはPR田村です。毎日暑いですね、こう毎日暑いと普段冷たいものを食べない私でもアイスが食べたくなる瞬間がきます。

みなさんはアイスを買う時表示気にしていますか?

私は気にしています。実はアイスには種類があり、それによって違いもあることをご存じでしょうか?

長崎名物「ちりんちりんアイス」は氷菓、さっぱりとした甘さとシャリとした食感がたまりません!また食べたい。

アイスクリーム、ラクトアイス、氷菓の違いとは? 成分と味わいでわかる4つの分類

普段何気なく楽しんでいるアイスクリームですが、実はパッケージをよく見ると「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」といった種類が記載されています。これらは、法律(食品衛生法に基づく「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」など)によって、含まれる乳成分の量で明確に分類されており、それぞれ味や食感が異なります。

ジェラートはアイスクリームに相当するのかなと思いきや、脂肪分は4%〜5%であり、日本の定義ではアイスミルクに該当するそう

これらの違いは、牛乳由来の栄養成分である「乳固形分」と、その中に含まれる「乳脂肪分」の割合によって決まります。

主な違いは「乳固形分」と「乳脂肪分」の割合です。

  • 乳固形分: 牛乳から水分を取り除いた成分全体のこと(タンパク質、脂質、糖質、ミネラルなど)。
  • 乳脂肪分: 乳固形分に含まれる脂肪のこと。アイスクリームのなめらかさやコクのもとになります。
種類別乳固形分うち乳脂肪分特徴・風味
アイスクリーム15.0% 以上8.0% 以上乳成分が最も多く、風味が豊かで濃厚。クリーミーでコクがある。
アイスミルク10.0% 以上3.0% 以上アイスクリームよりは乳成分が少なく、あっさりした味わい。牛乳に近い風味。
ラクトアイス3.0% 以上規定なし乳成分はさらに少なく、さっぱりしている。植物油脂で脂肪分を補うことが多い。
氷菓(ひょうか)3.0% 未満規定なし乳固形分がほとんど、あるいは全く含まれない。果汁などを凍らせたもので、シャリシャリした食感。

この中で私がなるべく買わないようにしているのは「ラクトアイス」です。

「ラクトアイス」はその手頃な価格とさっぱりとした味わいで人気ですが、一方で健康や食の質にこだわると「あえて選ばない」理由もいくつか存在します。

私がラクトアイスを選ばない主な理由

健康面で気になる原材料が使われている場合があるため

ラクトアイスの原材料表示を見ると、アイスクリームに比べて多くの種類の原材料が記載されていることがよくあります。

  • 植物油脂(パーム油、ヤシ油など): ラクトアイスの脂肪分の主成分です。製品によっては、摂りすぎが懸念される「トランス脂肪酸」を含む硬化油が使われている可能性もゼロではありません(近年は技術改良で低減されています)。
  • 乳化剤・安定剤(増粘多糖類): 本来混ざりにくい水分と油分(植物油脂)をなめらかに繋ぎとめ、食感を保つために使われる添加物です。これらがないと、分離してシャリシャリした氷菓子になってしまいます。
  • 香料: 不足しがちなミルクの風味を補うために、多くの場合で香料が添加されます。

「より自然でシンプルな原材料の食品を選びたい」「添加物や加工油脂の摂取はなるべく控えたい」と考えているため、まったく選ばないわけではないですが、なるべく選ばないようにしています。

大泉工場で販売しているプラントベースアイスは大丈夫?

プラントベースのアイスは日本の法律上の分類では「氷菓(ひょうか)」に分類されます。

まず、プラントベースアイスは、その名の通り牛乳や卵といった動物性の原材料を一切使わず、豆乳、アーモンドミルク、オーツミルク、ココナッツミルク、お米など、100%植物由来の原料で作られたアイスです。

これにより、従来の「氷菓」とは一線を画し、乳製品を使わずにクリーミーで濃厚な味わいを実現しようとしているのが大きな特徴です。

どう思うか?― 多角的な視点

プラントベースアイスをどう思うか、一言で「良い」「悪い」と評価するのは難しく、どのような価値観を重視するかによってその魅力は変わってきます。

1. 「食の選択肢を広げる」という視点:非常にポジティブ

これまでアレルギーや乳糖不耐症でアイスクリームを食べられなかった人、あるいはヴィーガンや菜食中心のライフスタイルを送る人にとって、プラントベースアイスは待望の存在です。誰もが同じように「アイスを食べる楽しみ」を共有できる、インクルーシブ(包括的)な素晴らしい選択肢だと思います。

2. 「健康」という視点:メリットと注意点の両方あり

  • メリット
    • コレステロールゼロ:植物性原料なのでコレステロールを含みません。
    • 低飽和脂肪酸:一般的に、乳脂肪に比べて飽和脂肪酸が少ない傾向にあります。
    • 乳糖不耐症でも安心:牛乳でお腹がゴロゴロする人でも安心して食べられます。
  • 注意点
    • 「プラントベース=低カロリー」ではない:濃厚さやクリーミーさを出すために、ココナッツオイルやその他の植物性油脂、ナッツ類を多く使っている場合があり、乳製品のアイスクリームと同等かそれ以上に高カロリー・高脂質な商品もあります。
    • 栄養素の違い:牛乳由来のカルシウムやタンパク質は、商品によっては乳製品のアイスより少ない場合があります。
    • 添加物の存在:乳製品の風味や質感を再現するために、香料や安定剤などの添加物が使われていることもあります。

健康を意識して選ぶ際は、「プラントベース」という言葉だけでなく、栄養成分表示をしっかり確認することが大切です。

BROOKSで販売している「TABBY ICE CREAM」さんはガン患者さんも罪悪感なく安心食べることができるアイスクリームを開発して販売しています

3. 「環境負荷」という視点:多くの場合、環境に優しい

一般的に、牛などの家畜を育てる酪農は、生産過程で多くの水や土地を必要とし、温室効果ガスの排出量も多いとされています。それに比べ、植物性ミルクの生産は、環境負荷が少ない傾向にあります。

  • 温室効果ガス・水・土地の使用量が少ない:牛乳と比較して、多くの植物性ミルクはこれら全ての指標で環境への影響が少ないというデータがあります。

ただし、アーモンドミルクは水の消費量が多かったり、大豆の生産が森林破壊に繋がるケースが指摘されたりと、植物の種類や生産方法によって課題は異なります。それでも、乳製品からの置き換えは、環境負荷を低減する一つの有効なアクションだと言えるでしょう。

4. 「味わい」という視点:技術革新が著しい分野

以前は「物足りない」「独特の豆乳っぽさが気になる」といった声もありましたが、最近のプラントベースアイスは目覚ましい進化を遂げています。1110 CAFE/BAKERYのフレンチトーストにも使用している「SOYSCREAM!!!」さんの不耕起栽培の大豆を使用したアイスクリームは本当に美味しいです!

  • 素材の多様化:オーツミルクの自然な甘みや、複数の植物原料をブレンドする独自技術により、牛乳のコクやなめらかさに引けを取らない商品が増えています。

結論として

プラントベースアイスは、「多様な食生活への配慮」「環境負荷の低減」という点で非常に大きな可能性を秘めた、現代にマッチした食品だと思います。

もはや「乳製品の代用品」という位置づけではなく、「新しいアイスのカテゴリー」として、その日の気分や体調、価値観に合わせて乳製品のアイスと使い分けるのが、賢く楽しい付き合い方ではないでしょうか。

もし見かけたら、ぜひ一度試してみて、ご自身の舌でその進化を確かめてみることをお勧めします。

大泉工場直営の1110 CAFE/BAKERYやBROOKS GREENLIT CAFEでも厳選したプラントベースのアイスクリームを販売しております。ぜひお試しください!そして食品表示をジックリ見てみてください。市販のアイスと比べて材料のシンプルさに驚くと思います。