やっぱり、やらぬ後悔より、やる後悔

  • 機能性発酵飲料「_SHIP KOMBUCHA」の製造販売
  • 100% Plant-Based/Naturalな素材にこだわったカフェ「1110 CAFE/BAKERY(川口市領家)、「BROOKS GREENLIT CAFE(港区南青山)」の運営
  • 約3000坪の自社敷地を活用した各種イベントを開催
  • 自社農場で野菜の有機栽培に挑戦
  • サーキュラーエコノミーの実践                        などなど

素敵な環境を創造し続け、世の中を笑顔で満たす活動をしている、大泉工場のKANです。

2026年が始まった。
例年通り、都心は静かで、人の気配もまばら。
大晦日から正月にかけて、特別なことをしたわけではないが、心の奥に小さな火種のようなものが残った年明けだった。

昨年末に執筆したコラムと、テーマが同じなのは、これが僕にとっても、新しい年を迎えた大泉工場にとっても、とても重要なことだからだろう。

些細な出来事かもしれない。
でも僕にとっては、子どもの頃から見てきた“ヒーロー”に、真正面から喝を入れられ、背中を押されたような、そんな感覚だった。

年末、たまたま見たバラエティ番組が「イロモネア」だった。
2005年から続く、お笑い芸人が舞台に立ち、5つの関門を“笑い”で突破する。
シンプルだが、残酷なまでに本質的な番組だ。

司会はウッチャンナンチャン。僕が小学生の頃から活躍する、大物芸人コンビ。
今となっては、二人が並んでテレビに映ること自体が、少し特別な光景になっている。

今回、僕の心を動かしたのはウッチャンだった。
番組冒頭から「17年ぶりに、ウッチャンが一人で舞台に立つ」と煽られていた。
正直、お会いしたこともないが、少し緊張感すらあった。

番組の大トリ、ウッチャンが舞台に上がる。相方のナンチャンが、「なぜ挑戦するの?」と聞く。
それに対して、彼はこう答えた。

「毎回一人で舞台に立ち続ける劇団ひとりが、カッコよくて。自分もやりたいと思った」

この一言に、僕は完全にやられた。

ある程度の地位を築いた芸人は、舞台から降り、MCになる。
それ自体が悪いとは思わない。
むしろ合理的だし、番組を成立させるためには必要な判断でもある。

でも同時に、どこか寂しさも感じていた。
「挑戦しない側」に回ることで、守れるものが増える代わりに、失っている何かがあるのではないか、と。

ウッチャンは、その選択をしなかった。
しかも結果として、見事に5つの関門を突破し、今の時代でも通用する笑いを、堂々と見せつけた。

ここで重要なのは、彼が“無謀な挑戦”をしたわけではない、ということだ。
ウッチャンは、自分にとっての「許容可能な損失」を正確に理解している。

仮に滑ったとしても、すべてを失うわけではない。
再起可能であることを、彼自身が分かっている。
一方で、制作側は「大物が滑るリスク」を恐れる。
この“許容可能な損失の差”が、両者の判断を分けたのではないだろうか。

僕にはそう感じ取れた。

これは、事業でもまったく同じ構造だと思う。

僕が代表を務める大泉工場も、これまで数え切れない挑戦をしてきたし、今も挑戦を続けている。
ポップコーン事業を始めた時。
全てをオーガニックに切り替えると決めた時。
KOMBUCHAに本気で取り組み始めた時。など。

どれも、決して安全な選択ではなかった。
でも共通しているのは、「やらない後悔」を選ばなかった、ということだ。

同時に、先代から受け継いだものを着実に運用し、スタッフを含め、関係者が路頭に迷うようなことにはならないという、確固たる自信があった。

それは、常に<許容可能な損失の範囲内での挑戦>であることを、理解していたからだ。

もちろん、失敗も山ほどある。
上手くいかなかったことの方が多いかもしれない。
それでも、振り返った時に「やらなければよかった」と思ったことは、ほとんどない。

むしろ、今の僕が感じているのは逆だ。
「まだ、やり切っていない」という感覚。

許容可能な損失の範囲は、経験とともに確実に広がってきた。
にもかかわらず、守りに入ってしまいそうになる瞬間が完全にないと言えば、嘘になる、と正直思う。
それは年齢のせいかもしれないし、責任の重さかもしれない。

だからこそ、ウッチャンの姿が刺さった。
「立ち止まるには、まだ早いぞ」と言われた気がした。

この“許容可能な損失”の範囲内でチャレンジを続けるという考え方が、もっと社会に広がれば、日本はもう少し面白い方向に動くと思う。

例えば、政治家もそうだ。
票を失うことを恐れて動けない人と、今何をすべきかを考える人とでは、見えている景色がまったく違う。

企業も同じ。
最終的にリスクを取るかどうかは、社長が決めていい。
むしろ、決めなければいけない。

全員合意を取りにいくほど、挑戦は薄まっていく。
誰も責任を取らない挑戦は、挑戦ですらない。

2026年。
僕は、もう一段階、許容可能な損失を広げにいく。
守りながら攻める、ではなく、攻めながら守る。

やらぬ後悔より、やる後悔。
この言葉を、今年はもう一度、自分自身に突きつけていきたい。

そんなチームを組成するべく、大泉工場では今年も積極的に、新しい人財を求め続けていきます。興味関心を持たれたら、ぜひ、エントリーください。

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