【OKS_CAMPUS視察レポート】「TAKIGAHARA FARM」古民家の活用と農的生活

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石川県小松市。加賀藩ゆかりの地として知られ、3代藩主前田利常の隠居城として建てられた「小松城」は周囲を掘りで囲み難攻不落の“浮き城”として有名でした。
また、弥生時代より石切り場が存在し、石の産地として栄えてきました。
切り出された石は国会議事堂や甲子園会館等、全国の有名建築物にも使用されています。
小松市内では現在も複数の石切り場が稼働しており、採掘される「日華石(にっかせき)」は特徴的な黄色をしており、湿気に強くカビが生えにくい特徴から建築資材として重宝されています。

1(参考:「環境王国こまつ」

そんな小松市内に人口約170名の小さな町「滝ケ原町(たきがはらまち)」があります。
山林の風景を色濃く残し、ゆったりと時間が流れるこの町に「TAKIGAHARA FARM」はあります。
近年数多く開催されている都市型マルシェのパイオニア的な存在である「青山FARMERS MARKET」が運営を行っています。都心でのマルシェを運営している中で、都市は農を求め、農は都市を求めていると気づいたそうです。生産者による一般の来場者への直接販売をするスタイルは、まず生産者を知ることが重要。東京から移住したメンバーが「食べる」「働く」「生活する」を考え直し、農業の新しい可能性を探っています。
そんな「TAKIGAHARA FARM」では滝ケ原町の古民家をリノベーションし、現在6棟の古民家の運営を行っています。それぞれ、CAFE/AirB&B/HOSTEL/漆器工房/母屋/WINE BAR/として活用を行う予定だそうです。
CAFEはすでにオープンしており、HOSTELは2020年7月14日にオープン予定です。
そのほかにも今後STUDIOなどの運営も予定されているそうで、まだ完成まで4割程度の進捗だそうです。

それぞれ築80年から130年の建物を再利用し、アートや音楽を付け加える事で過去と現在が共存する素敵な空間にリノベーションされています。
食事・宿泊・アクティビティを整える事で多くの人を滝ケ原に誘致し、町の活性化に寄与できる施設として、小松市からも大きな期待を寄せられています。

私たちはまだオープン前の「TAKIGAHARA CRAFT&STAY」に一泊させていただきました。都心では聞けない音・吸えない空気・流れない時間。
どれもが心地よく、感性に訴えかけてきます。縁側から見える景色は緑濃く、風がとても心地よく吹き込み、日が暮れ始めるとホタルが飛んでいる事に気が付きます。
空気、土、水がきれいな滝ケ原の縁側で過ごす時間はとても贅沢なものに感じました。

HOSTELがオープン前の為、夕食はTAKIGAHARA FARMのメンバーやゲストとご一緒に。食事は小松市で採れた野菜を中心としたメニュー。
澄んだ空気の中で頂くお料理は、ハーブを活かしたやさしい味付けで心も体も元気になります。畑で採れた玉ねぎもローストするだけで極上の一皿に。
きっと普段の食卓で同じものを食べても味の感じ方は違うはず。この土地の空気と滝ケ原で生き生きと活動するメンバーとの会話が食事をよりおいしく感じさせているのだと感じました。

オープン後は宿泊客の約半数が、海外からの旅行者となる見込みで、農体験や、工房での漆器制作体験などのアクティビティがスタートすれば、訪日外国人の方が日本古来の風景と生活を体験できる貴重な場となりそうです。
有名な観光地とは違った日本の良さを感じられる場所。
そういった魅力あふれる場所が日本にはまだまだあるのだと実感しました。

大泉工場の社屋があるOKS_CAMPUS内には、お茶の発酵飲料KOMBUCHA(コンブチャ)を製造しているKOMBUCHA_SHIP BREWERY&TAP ROOM(コンブチャシップブルワリー&タップルーム)があります。発酵由来の栄養素が体内環境を整えてくれるKOMBUCHA(コンブチャ)の醸造所は、極限までサスティナブルで地球環境に配慮した設備です。廃熱はBREWERY内で循環させ再利用を行い、お茶の出がらしはガーデンの肥料として使用しています。

BREWERY建屋の隣には、プラントベースの料理やこだわりのパンを提供している1110CAFE/BAKERY(イチイチイチマルカフェ/ベーカリー)が6月にグランドオープンしました。植物由来の素材で提供される料理やカフェラテは、消費者の立場から地球温暖化問題や、食糧不足問題に寄与できるエシカルなご提案でもあります。
どちらも、あらゆる環境を整えることで、地球を笑顔で満たしたいという思いを形にした施設です。

また、OKS_CAMPUS内には昭和13年に建造され、国の登録有形文化財に指定された大泉家住宅が2棟あります。大谷石(おおやいし)を用いて建てられた石造り2階建ての洋館は現在、我々大泉工場社員のオフィスとして活用しています。
木造平屋建の寄棟造(よせむねづくり)、桟瓦葺(さんがわらぶき)の和館(日本家屋)も、古きを新しく、今までにない新たなひらめきと創造の可能性を見出す場所として新しい形での活用を予定しています。

今回TAKIGAHARA FARMを訪問し、何もないと思える場所にも実は魅力的な素材や空間はたくさんあり、どのように活用し発信するか次第で多くの人を引き付けることが出来るという事を実感しました。
今回の素敵な体験を活かしながら、大泉工場ではこれからも、地元川口でクリエイティブな発想が生まれる環境を整え、多くの方が訪れていただけるOKS_CAMPUSを目指します。

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ABOUTこの記事をかいた人

Tanaka

大学卒業後、飲食業界へ就職。10年の経験を経てマクロな視点で飲食業に携わるため転職を決意。大泉工場入社後、直営店での勤務経験を経て現在はPRを担当。新たな領域で邁進中。