ORGANIC パッケージデザインを紐解いてみる_no.2 -People Tree編-

こんにちは!デザイン周りを担当しておりますPRのJUNです。
大泉工場の掲げる『地球を笑顔で満たす』『素敵な環境を創造する』に共感して一緒に働いています。
今の季節は、二十四節気でいうと芒種(ぼうしゅ)で稲や麦など穂の出る植物の種を蒔く頃のことで、雨空が増えてくるのもこの時期というように、確かに傘の手ばせない日が続いてますね。適度の雨は大歓迎ですが最近続いてる想定外の大雨は注意が必要ですね。皆様お気をつけくださいませ。

さて、今回のテーマは「ORGANIパッケージデザイン」NO.2です毎回自分の見解ではありますが、気になるデザインを考察(感想)していきたいと思いますので、お付き合い頂けたら嬉しいです。

今回は、我が社直営URBAN GROCERY「大泉工場NISHIAZABU」でも取扱があり、並んでいて目に留まったオーガニックチョコレート「People Tree」(ピープルツリー)の板チョコシリーズにフォーカスを当てたいと思います。コラム資料1
※板チョコベジシリーズ
デザイン考察の前にブランドの概要を少し記したいと思います。

People Treeとは?

ピープルツリーは1991年に設立されたフェアトレードカンパニー株式会社のフェアトレード専門ブランドでフェアトレード・ファッションの世界的パイオニアであり、エシカルで地球環境にやさしく、サステナブル(持続的可能)なファッションを、約30年に渡ってつくり続けています。
「ピープルツリー」とは、文字通り、「人」と「木」を表します。「人」は、生産者であり、お客さまであり、地球上の人類をも意味し、「木」は、人にとって最も身近な自然のひとつでもあり、自然環境や生態系を象徴するもの、という意味があります。人も木も、地球上の生きとし生けるものが調和し共生できる、フェアでサステナブルな世界を共につくっていきたい、という思いを表した名前です。
我が社の大泉工場と親和性がある部分ですね。

ピープルツリーのチョコとは?

ピープルツリーのチョコレートは5つ(森を壊さない・水を汚さない・空気を汚さない・人と命を守る・無駄にしない)の大きなポリシーをベースに作られています。
ピープルツリーのチョコレートの素材は全て公正な値段で購入され、その原材料はオーガニックを中心とした材料で作られています。
取得している認証としては、EUオーガニック(有機)WFTO製品認証有機JAS認証、があります。
チョコレートの各素材は最終的にスイスの工場に運ばれ、伝統的製法を使用して72時間(最大)という時間をかけてチョコレートが作られていくのだそうです。

■板チョコシリーズのカテゴリー
①板チョコシリーズ「定番」
②板チョコシリーズ「期間限定」
③板チョコベジシリーズ「動物性原料不使用のプラントベースチョコレート」
(NISHIAZABUの取扱③のシリーズです。)

さてこの後はデザイン面(個人的見解です。)にいきたいと思います。コラム画像2
※上段が「期間限定」下段が「定番」
コラム画像3
※デザイン考察(下記の文書参考)

なぜデザインが目にとまったのか?

なんといっても手書きで描かれたヴィジュアルが、デジタルや写真が多く出回る中、圧倒的な存在感とブランドのアイデンティティーを形成している。(B)

FONT(文字)の形成が2種類両方ともセリフ体(飾りヒゲのついてる)を使用している点。
・ロゴに関しては、Darden StudioのJubilat をベースに創られていると思われる。サイズもゆったりとしたカーブと効率的なスペーシングが特徴。ベースはクラシックなフォントであり小見出しなどにも使われることが多く非常に視認性が高い。
・副題には、日本語フォントではメジャーではある凸版文久見出し明朝エクストラボールドをベースにアレンジしていると思われる。伝統的なスタイルに現代的なニュアンスを取込み、スクリーンメディアでも見出し書体らしい、確かな存在感を持つ。

いずれも見出し用フォントを用いてる事で視認性を重視してる点が、アナログのイラストに締まりを与えている。それと、セリフ体を連段して用いていることの違和感が目をひく役割に。これもイラストがあることでバランスが保たれている。(D)

イラストにおけるキャンバス部分(B)と 上段文字部分(A) プラス 下段文字部分(Cが戦略的かどうかは分からないが、黄金比(1対1.618)で形成されている。なので長細い四角の形状なのにバランスが保たれているのではないかと考える。 [A+C 対 B =1対1.618]

まとめ

まだまだ細かな点で深く掘ると考えられてる所は、たくさんありますが、今回の結論(あくまで個人的見解です。)イラストありきの構成と、やはりバランスが絶妙ということでしょうか。この長い四角いキャンバスを見事に設置している点は気持ちがいいと思いました。
次回は、今回の分析③にも出ていた「美学的な思想=黄金比」をデザイン観点から一緒に考えれたらなと思ってます。