【OKS ORGANIC EXPERIENCE in L.A.⑦】 LAでKOMBUCHA(コンブチャ)を体験!情熱あふれるお店の魅力に共感

大泉工場NISHIAZABU」で販売している、緑茶と紅茶の発酵ドリンクKOMBUCHA(コンブチャ)。日本では少し馴染みがないかもしれませんが、アメリカでは広く飲まれています。
オーガニックスーパーやジュースバー、ファーマーズマーケット等はもちろん、特にビーガンやオーガニックを謳っていないカフェやレストランでも、ごく普通にドリンクメニューとしてKOMBUCHA(コンブチャ)がありました。そのような場所では自家製ではなく、大手メーカー製の市販のKOMBUCHA(コンブチャ)を出しているところが多いようです。
生き物であるスコビーの働きにより作られるKOMBUCHA(コンブチャ)は、生きた菌を使っているため長距離輸送にはあまり適しません。そのため、アメリカでは地産地消の文化が根づいています。知り合いが作ったKOMBUCHA(コンブチャ)を委託販売しているジュースバーもあります。


↑ローカルのKOMBUCHA(コンブチャ)にこだわって置いているスーパーも。

もちろん、KOMBUCHA(コンブチャ)をメインメニューに据えたお店もあります。
今回は、LAで私たちが出会った素敵な専門店を2店ご紹介します。どちらもカリフォルニア州南部のOrange Countyに位置し、KOMBUCHA(コンブチャ)をメインに「発酵(Fermentation)」というキーワードに取り組んだユニークなお店です。

FARM & CULTURE


「The OC Mix」という商業施設内にある、KOMBUCHA(コンブチャ)・ジュースバー。そのほかにも発酵食品を幅広く取り扱っています。カウンター奥のシリンジはコールドプレスジュース、タップとグラウラーはKOMBUCHA(コンブチャ)のためのものです。
カウンター席と発酵食品の棚・冷蔵庫のみのシンプルな店内には絶えずお客さんが訪れ、「KOMBUCHAバー」として親しまれているのがわかります。カウンターでジュースを飲んでいく人、KOMBUCHA(コンブチャ)をテイクアウトする人、発酵食品を買っていく人など様々ですが、全ての方に店員さんがフレンドリーに話しかけているのが印象的でした。ドリンクや発酵食品の栄養と同じくらい、店員さんとの交流のあたたかさが、お客さんに足を運ばせているのでしょう。

こちらのKOMBUCHA(コンブチャ)はフローズンしたフルーツやハーブを漬け込んだり、ジュースを使用したりしてフレーバーづけされており、豊富な種類があります。KOMBUCHA(コンブチャ)何種類かを日替わりでタップ提供しているとのことで、「ハイビスカス・レモングラス」「バジルミント」「レディラベンダー」「オレンジローズマリー」を試させてもらいました。

オーナーの女性は韓国とアメリカのハーフで、幼いころからキムチを中心とした発酵食品になじみがあり、その美味しさと栄養を伝えようと思ったそうです。KOMBUCHA(コンブチャ)との出会いは2年ほど前、女友達が夕食でふるまってくれた時のことで、お子さんの健康のためどのようにプロバイオティクスを取り入れるか悩んでいたところに「これは私たちの食生活においてプロバイオティクスを得る最も簡単で最も美味しい方法」だと感銘を受けたそうです。
発酵に対して、すごく楽しそうに話してくれ、情熱を持っていることが伝わります。


↑紅茶や緑茶のほか、マテ茶を使用したKOMBUCHA(コンブチャ)もありました。少し癖のあるマテ茶も、発酵とフレーバー付けによって飲みやすいKOMBUCHA(コンブチャ)になるのです。

発酵製品に使用する野菜は地元の農家のものにこだわっているそう。アメリカの農家の平均年齢が上がってきており、農業に関心を持たない若年層が増えていることに危機感を抱き、地元の農家をサポートしたいと思ったそうです。
健康・発酵・農業について、情熱を持って取り組んでいるオーナーのKOMBUCHAバー。気負わずふらりと立ち寄ってみてほしいお店です。

FERMENTATION FARM


発酵食品・ドリンクを幅広く扱う会員制のグロサリー・ジュースバー。
会員制にしているのは、「手作りの伝統的な食品に対して情熱を共有する人たちのコミュニティを構築したい」というビジョンによるもの。会費は5ドルで1か月のトライアルか、20ドルで永年会員かの2種類で、メンバーは製品の購入だけでなく、調理や発酵食品づくりのクラスを受講することもできます。
「ローカル」「オーガニック」にこだわり、食材調達に最も時間をかけているといいます。

KOMBUCHA(コンブチャ)は市販のものとお店のオリジナル、両方販売しています。一緒に売っているジンジャーソーダは生姜と砂糖と水を発酵させたもので、KOMBUCHA(コンブチャ)ではありませんが、発酵の過程でプロバイオティクスが発生しているという点では同じとのこと。

↑一番左の、ビビッドな黄色がインパクト大!なマスタートニックは、漬物の汁とアップルビネガーをミックスしたドリンク。
レシピから想像できるそのままの味で、とにかく強烈な酸味!でも、その分栄養はありそうです。

ほかにも漬物やロークラッカー、ヨーグルト、チーズのような乳製品まで、生活に自然に取り入れている発酵製品がたくさん。ほどよい酸味で食べやすそうなものばかりです。以前ご紹介したMOON JUICEのフードも扱っていました。
発酵について、そしてその土地の作物について、深く向き合わせてくれるお店です。