- 機能性発酵飲料「_SHIP KOMBUCHA」の製造販売
- 100% Plant-Based/Naturalな素材にこだわったカフェ「1110 CAFE/BAKERY(川口市領家)、「BROOKS GREENLIT CAFE(港区南青山)」の運営
- 約3000坪の自社敷地を活用した各種イベントを開催
- 自社農場で野菜の有機栽培に挑戦
- サーキュラーエコノミーの実践 などなど
素敵な環境を創造し続け、世の中を笑顔で満たす活動をしている、大泉工場のKANです。
歳を重ねるごとに、「弱くなったな」と実感するものがある。
僕の場合、それはお酒だ。
かつて「百薬の長」とも言われたお酒だけれど、最近の研究では「飲まないのがいちばん健康にいい」というデータも出ている。
だからというわけではないけれど、家でお酒を飲む機会はめっきり減った。
それでも、仲間たちとお酒を交わす場は、今でも大切な時間だと思っている。
羽目を外すことが身体に良くないのは分かっているけれど、精神には、むしろ良い作用があるんじゃないか。笑いながら、語り合いながら、いい時間を共有する。
それは、なによりの「栄養」だ。
そんなお酒の席において、唯一“無料”で出てくるのが、チェイサー(水道水)だ。
酔いを和らげるための補助アイテムとして、多くのバーで何気なく提供されるこのチェイサー。
でも、ただの水とはいえ、当然コストはかかっている。そう、水道代だ。
「そんな小さなことを」と思うかもしれないけれど、飲料ビジネスに携わる僕からすれば、決して軽視できないポイントだ(細かく言えば、他にも諸々のコストがある)。
先日、とあるバーに _SHIP KOMBUCHA を営業に行った際、オーナーから率直なフィードバックをもらった。
僕たちは、ノンアルコール飲料の選択肢の一つとしてKOMBUCHAを提案しているけれど、バーとしては、できるだけアルコールを多く注文してもらいたいのが本音だ。
アルコールは利益率が高い一方、クラフト飲料であるKOMBUCHAは、手間ひまかかる分、卸価格も安くはない。
味わいや商品の価値は十分に理解してもらえたものの、正直「利益」という観点では、あまり魅力を感じてもらえていないというのが現実だった。
では、どうしたらKOMBUCHAを「歓迎される飲み物」に昇華できるのか。
僕は、2つの道があると考えている。
ひとつは、 _SHIP KOMBUCHA そのもののブランド力を高めること。
「あの話題の _SHIP KOMBUCHA が飲めるなら、あのバーに行きたい」と思ってもらえるようにする。
「美味しい」以上の価値――人々がそれを“求めたくなる”理由を、積み上げていく必要がある。
これは事業をスタートしてからずっと挑戦し続けていることであり、時間もお金もかかるし、決して一筋縄ではいかない。
そしてもうひとつ、今回の本命が「チェイサーの再定義」だ。
無料の水ではなく、有料でも価値があるものとしてKOMBUCHAを位置づける。
たとえば、 _SHIP KOMBUCHA のRTD(瓶)は300ccというサイズ感で、2人でシェアすれば一人あたり150cc。
2人で割れば、お客様の金銭的負担もそこまで大きくない。
そして何より、味も機能性も、「プラスONE」の体験を提供できる。
アルコールを和らげる“無料のチェイサー”ではなく、
アルコールを分解し、免疫力を高め、腸内環境も整える“優良(有料)のKOMBUCHA”を、お酒のお供に“プラスONE”。
お店側としては、アルコールは引き続き売れるし、今まで無料だったチェイサー(水道水)がKOMBUCHAに置き換わることで、プラスの売り上げが立つ。
お客様にとっても、「酔いを抜くだけでなく、身体を整える一杯」として、新しい選択肢になる。
僕はこれを“水の代替”としてではなく、“文化的なアップデート”として提案していきたい。
それが僕たちの果たすべき役割だと思っている。
最近「クリティカルビジネスパラダイム」という言葉を知った。
常識を疑い、当たり前を問い直す思考法。
改めて思う。パラダイムとは「見えない前提」であり、まずその存在に気づくことがシフトの第一歩だと。
無料の水を、有料で価値あるKOMBUCHAに――。
これも、ひとつのパラダイムシフトだろう。
身近にある“当たり前”が、果たして本当に最適なのか?
その問いを投げかけ、より良い選択肢を提示し続ける。
僕たちはKOMBUCHAを通じて、そんな未来を、地球と、未来の子どもたちのために育てていきたい。
そんな未来を意識し、素敵な環境を一緒に創造したいと、少しでも思ってくれたら、ぜひ僕たちの仲間になってほしい。