完全食について

こんにちは!西川です!
今回は数年前からスーパーやコンビニでも販売されている完全食についてです。
感想はあくまで私感ですのでご了承ください。

さて、まず完全食(Complete Food)とは、すべての栄養素がバランスよく含まれる、
栄養食品の一種です。

通常、粉末状態や液体状態で提供され、
必要な栄養素を摂取するために食事の代わりに摂取できるものです。

最近ではカップ麺なども販売されています。

それでは完全食のメリットとデメリットを挙げてみます。

完全食1

メリット

1. 栄養バランス
通常、体に必要な栄養素をバランスよく含む設計になっています。
たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなどが適切に摂取できるため、
栄養不足のリスクが軽減されます。

2. 便利さ
簡単に調理でき、調理時間が短縮されます。
忙しい生活を送る人にとって、食事の代わりに利用できる便利な選択肢です。

3. ポーションコントロール
一定の栄養価が確保されているため、摂取カロリーを簡単に管理できます。
ダイエットや体重管理に役立つことがあります。

4. 食品廃棄物の削減
長期保存が可能で、食品の廃棄物を減らすのに役立つことがあります。

デメリット

1.味と満足感
栄養に富んでいても、一部の人にとっては味に欠けたり、
食事の満足感が得られないことがあります。
食事を楽しむことや満足感を感じることが難しい場合があります。

2. 食事の社会的要因
食事は文化的、社会的な経験でもあります。
完全食を摂ることで、社交的なイベントや外食の楽しみが制限されることがあります。

3. 一元化のリスク
完全食に頼りすぎると、特定の栄養素に過剰に曝されるリスクがあります。
健康的な食事の多様性が失われる可能性があります。

4. 未知の長期影響
長期摂取の健康への影響についてはまだ多くの研究が必要です。
安全性と長期的な健康への影響について不明確な点が残ります。

まとめ

さて、完全食の良い点と懸念される点を挙げました。

私が生きてきたこの30年の間で【食】という感覚・概念・行為などが様々に変化してきました。

食べるという事が個人の価値観によって行われる行為となってきています。
決して完全食を否定しているわけではありません。
個人の状況や目標に応じて有用であることもわかります。自由なのもわかります。

完全食は【食】の選択肢の一つとして時には優秀な【食】の一つだと思います。

でも私は、完全食のデメリットの2でも記述したように、
食事は文化的、社会的な経験として大切だと思っています。

実際私は食事の場から様々な興味や刺激をもらい、現在の職業を選びました。

色々な職業が機械化され調理場にも多くの機械が導入されています。
近い未来に調理師は必要なくなるかもしれません。

しかし私の中では、生きていく中で1番大事にしたい部分です。

また、完全食ではなかなか味わえない食材の旨味や、食感、風味などを大切にし、
作る喜びや季節の食材を感じる感覚を1人でも多くの方に料理を通して
伝えていきたいと考えています。

ではまた!

完全食2

ABOUTこの記事をかいた人

Nishikawa

調理師専門学校を卒業後、都内のホテルで料理の基礎を学ぶ、結婚式やケータリングも経験。ヴィーガンやプラントベースの料理を本格的に始めたのは6年前からで、1人でも多くの方に野菜本来の美味しさや調理の面白さを伝えていきたい。